猫のことが知りたい!その習性や行動について解説

公開日:2025/01/17
猫のことが知りたい!その習性や行動について解説

大好きな猫ともっと仲良くなりたいと思っているなら、まずは相手のことをよく知ることから始めましょう。猫の習性や行動には、驚きや発見がたくさんあります。この記事では、そんな猫の不思議な世界を探り、仲良くなるためのヒントをお届けします。猫との暮らしをもっと楽しくするために、ぜひ参考にしてください。

猫はおしゃべり上手?猫のコミュニケーション方法を紹介

猫と人間は言葉でおしゃべりすることはできませんが、猫には猫なりのコミュニケーション方法があるため、人間が猫の思っていることや表現したいことをなんとなく理解することは可能です。ここでは、猫のコミュニケーション方法について解説していきます。

体の動き

【しっぽ】

  • しっぽを激しく振っている時は、怒っているということ。こういう時は撫でようとはせずにそっとしておいてあげるのが良いです。犬がしっぽを振っている時は嬉しい証拠ですが、猫の場合は逆なので注意が必要です。
  • しっぽをゆっくり大きく左右に振っていたら、機嫌がよくリラックスしているということ。撫でても大丈夫ですし、一緒に遊ぶのもいいですね。
  • しっぽをピンとまっすぐ立てている場合は、相手に対して好意があることを表しています。機嫌はよく、相手に挨拶をする時もしっぽが立っている状態の時が多いのでよく観察してみると面白いです。

【耳】

  • 耳を平たく伏せている時は、「こわい!」と思っているということ。
  • 耳を後ろに反らせている時は、怒っているということ。こういう時は、近づかないのが無難です。
  • 耳だけ違う方向を向いている時は、情報収集をしている最中であることを示しています。

【目】

  • 瞳孔が開いてまん丸の目になっていたら、興味のあるものを見ているということ。おもちゃで遊んでいる時によくこの表情になります。
  • 目を細めてとろけそうな顔をしている時は、くつろいでいるということ。表情を見ただけで、気持ちよさそうだと分かります。

声の出し方

【ゴロゴロ】
のどをゴロゴロさせている時は、リラックスしているということ。安心感の表れです。思う存分撫でてあげるのが良いです。稀に体調が悪い時もゴロゴロ言う場合があるようなので、猫の様子をしっかり観察するようにしましょう。

【シャー】
猫が怒った表情で「シャー」と言っている時は、威嚇と攻撃の意味合いがあります。こういう時は、近づかないで放っておくのが良いです。遠くから見守り、猫が落ち着くまで待ってあげましょう。

【ニャー】
高くも低くもない声で「ニャー」と鳴く場合、飼い主への要求があることを表しています。構ってほしい、ご飯が食べたい、トイレをきれいにしてほしいなど、要求は様々だと思うので、何の要求なのかを探り、気にかけてあげてください。

ちょっとした体の動き、声の出し方一つをとっても、猫が何を考えているのかがそれによって分かる時があります。よく観察して、猫の本音を読み取ってみましょう。

猫はテリトリー意識が強い?あの行動の理由を考えてみた

猫はもともと野生動物なので、縄張り(テリトリー)を大切にして毎日を過ごしています。自分のテリトリーを守るために、猫はある行動をします。ここでは、その行動について解説します。

マーキング

マーキングとは何かというと、自分のテリトリーだと分かるように目印をつけることを指します。マーキングには例えば下記の3つのような行動が挙げられます。

・尿スプレー
マーキングの手段として有名なのは尿スプレーと呼ばれる放尿のことで、少量の尿をスプレーのように飛ばします。これをされてしまうと猫の尿の臭いは強烈なので、飼い主は困ってしまいます。
トイレが汚い・ストレスが溜まっているなどの理由でも尿スプレーをする可能性が高くなるので、よく気にかけてあげる必要があります。

・爪とぎ
猫が爪とぎをするのは、爪を鋭く尖らせておくという理由だけでなく、自分のテリトリーを知らせるという理由もあります。爪をとぐと、猫の肉球から出るフェロモンをその場に残すことができるからです。
しかし、専用の爪とぎではなく家のソファや柱で爪とぎをされてしまってはたまったものではありません。これを防ぐには、爪とぎを新しいものに変えたり、猫用のフェロモン剤を使ったりする方法があります。

・すりすり
猫の「すりすり」はとても可愛いですが、猫が「すりすり」する理由を知っていますか?猫は、耳の付け根やあごなどにある「臭腺」から出ているフェロモンを家の柱や人にこすり付け、マーキングをしているのです。定期的に自分のフェロモンを付け直すことによってここは自分の縄張りだと主張しているのだと言えます。
または、「すりすり」することによって飼い主に対して何らかの要求があったり、他の猫に挨拶をしていたりする場合もあります。猫の「すりすり」がどういう意味を持っているのか猫の様子をよく観察してみてください。
何にしろ、猫は心を許している相手にしか「すりすり」しないので、愛猫が「すりすり」してきてくれたなら大いに喜びましょう。

縄張り争い

猫の縄張り争いとは、猫同士が自分のテリトリーを守ろうとして喧嘩になることを指します。縄張り争いは、屋外で起こる場合と、家で多頭飼いをしていて起こる場合の2通りがあります。
屋外で起こる場合では、飼い猫が縄張り争いに巻き込まれる可能性があるため、飼い猫は家の外に出さないようにするのが良いです。
家で起こる場合では、猫にとって家全体が縄張りなので、猫同士の縄張り争いが起こらないようにするために予防策を考える必要があります。それぞれの猫だけの居場所を確保したり、猫のトイレを別々に用意したり、猫たちに平等に優しく接したりすることなどがおすすめです。

猫はテリトリー意識が高いです。そのため、猫が安心して生活できるように環境を整える必要があります。猫のテリトリー意識を理解して、猫との生活をもっと快適で楽しいものにしましょう。

どれも可愛い!猫の変わった習性とそこに隠された意味を解説

猫には変わった習性があり、そのどれもが可愛くて思わず笑ってしまいたくなるようなものばかりです。ここでは、猫の変わった習性とそこに隠された意味について見ていきます。

箱好き

猫の前に段ボールの箱を置くと、いつのまにか中に入っていた!という経験はありませんか?箱は、狭いところが好きな猫にとって、安心感がある快適なパーソナルスペースという風に捉えられているようです。
いろいろな箱をとっておくと猫が喜ぶので、気がついたときに確保しておくと良いでしょう。猫の身体にフィットする大きさの箱なら、より猫が喜んでくれるのでおすすめできます。猫が小さい箱に入ったら、箱の形に合わせて体の形を変えているのを見て「これこそ猫の液体化だ」と喜び、ぜひ写真を撮りましょう!

高いところが好き

猫は高いところも好きです。持ち前のジャンプ力で、テーブルから冷蔵庫の上へ、冷蔵庫から戸棚の上に行って涼しい顔をしていることも。猫が高いところが好きな理由は、「安全だから」「快適だから」という点が挙げられます。
高いところからは下の世界を広く見渡すことができ、危険があるかどうかも確認しやすいです。気温も、夏は涼しく冬は暖かいので快適です。高いところでお殿様のように偉そうにしている猫を、私たちはやっぱり「可愛いなあ」と思ってしまうのです。

やんのかステップ

「やんのかステップ」とは、猫が背中を丸めて毛を逆立てながら横移動する様子のことを指します。猫が威嚇をする時に、自分の身体を大きく見せるためにこの行動をするようです。あとは、遊んでいて興奮した時、または驚いた時にとっさにこの行動をしてしまう猫もいるようです。
その猫によって「やんのかステップ」をするタイプ・しないタイプが分かれる傾向にあったり、子猫の時だけ「やんのかステップ」を見せてくれる場合があったりと、どうやら「やんのかステップ」はレアな行動のよう。もし愛猫の「やんのかステップ」を見かけたら、しっかりと目に焼き付けておきましょう。

ふみふみ

猫が布団や毛布の上で前足をゆっくり交互に踏んでいるようなしぐさを見たことがありますか?これは一般的に「ふみふみ」と呼ばれ、見た人が思わず笑顔になってしまうほど可愛い猫の行動の一つです。
なぜこの行動をするのかというと、赤ちゃん返りにより甘えていることが一つ挙げられます。子猫は母猫からミルクをもらいますが、その際に母乳が出やすくなるように自分が母猫のおっぱいをふみふみしていたのを思い出して、猫は大人になっても「ふみふみ」をするのだそうです。猫が甘えてくれているのは嬉しいですよね。
または、寝る前に「ふみふみ」を行うことが、安心して眠れるようにするための儀式であるという場合もあります。いずれにせよ、猫が「ふみふみ」をしていたら精神的に穏やかであるというのに加えその空間が大好きという証拠。猫の「ふみふみ」を嬉しく見守りましょう。

大好きな猫のことをよく知って今よりもっと仲良くなろう

猫の習性や行動について解説してきました。無条件に可愛いと思っていた猫のしぐさや行動にも、ちゃんと理由があるということが分かりました。
猫は気まぐれで、甘えたいと思ったときにはとことん甘えてきますが、そうでないときはつーんとしていて近寄ってさえ来てくれません。しかし、そんなツンデレな猫であるからこそ、世の中にこんなにファンが多いのでしょう。
猫のことをよく観察して、そのしぐさや行動の意味を理解し、猫がしてもらいたいと思っていることを素直に返してあげれば、今よりもっと猫と仲良くなることができるはず。猫といっしょにハッピーな毎日を送りましょう。