伝えないと伝わらない!?感謝の気持ちを表現しよう!
普段、家族や友達に感謝の気持ちを持っていますか?もしそうなら、その気持ちをちゃんと相手に伝えていますか?恥ずかしいからと感謝を伝えないでいると、もしかしたら取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。この記事では、感謝の気持ちを相手に伝える重要性やその具体的な方法について解説します。
感謝の気持ちは持っているだけじゃダメ!その理由を解説
感謝の気持ちを持つことは大事なことですが、それを相手に伝えなかったらなぜいけないのかを解説します。
伝えないと絶対に伝わらない
家族や友達など身近な人に感謝の気持ちを持っていても、持っているだけでは相手に伝わりません。「相手は自分の気持ちを分かっていてくれるだろう」と過信して、感謝を伝えないことを続けていると、相手との気持ちのすれ違いが起こる恐れがあります。最悪の場合、人間関係が破綻してしまう場合もあります。何らかの形で相手に伝えなければ自分の気持ちは相手に伝わることは無いので、感謝の気持ちは伝えられる時に伝えておくことが必要になってきます。
「察してほしい」はダメ
感謝の気持ちを伝えるのが恥ずかしいからと、相手に自分の気持ちを「察する」ことを求めてしまう人が多いです。しかし、私たちは何の特殊能力も持たないただの人間なのだから、相手が考えていることなんて分かるはずがありません。だから、自分が抱いている感謝の念は抱いているだけではダメで、きちんと形にして相手に届けてあげる必要があるのです。
感謝の気持ちが伝われば人間関係が良好に
感謝の気持ちを伝えて、それが相手にきちんと伝わったら、相手の心を温めモチベーションを上げることができます。相手との信頼関係も深まることでしょう。人間関係を良好に保つためには感謝の気持ちを伝えることが不可欠なのです。
感謝の気持ちを表現する方法は?具体的なプランはこれ!
感謝の気持ちはただ持っているだけではなくて伝えることが大事、と述べましたが、具体的に感謝の気持ちはどういう風に伝えれば良いのでしょうか。ここでは、感謝を伝えるための5つの具体的な方法について解説します。
直接伝える
一番シンプルで、気持ちが伝わりやすいのがこの方法です。「ありがとう」とたった一言口にするだけでも、心がこもっていれば気持ちが相手に直接届き、相手も自分も心が温まって笑顔になることでしょう。
しかし、この「ありがとう」の一言が照れくさくてなかなか言えない人が多いというのも事実。直接感謝の気持ちを伝えるのは、効果は高いけれど難易度もかなり高いということがなんとなく分かる気がします。
解決策としては、感謝の気持ちが生まれたらすぐ相手に伝えることが一つ挙げられます。その場ですぐに伝えれば自然ですし、後で改めて伝えるよりは伝えやすいです。
または、感謝の言葉に「理由」を添えると「すぐに伝える」のと同様に自然で伝えやすいと言えます。相手にとっては「なぜ感謝の言葉を言われたのか」が分かってより嬉しく心に残りやすいのもメリットです。
例えば、同僚に感謝の気持ちを伝えるなら、「〇〇さんが率先してこの仕事をしてくれたおかげで、プロジェクトを成功させることができました。感謝しています、ありがとうございました。」というように理由を添えて伝えるようにしてみましょう。
手紙やメールで伝える
手紙を書いたり、メールやLINEでメッセージを送ったりと、文字にして気持ちを伝える方法がこちらです。
手紙を書くのは、改まった印象を受けるので母の日や父の日、誕生日など特別な記念日をきっかけに感謝の気持ちを伝えたいという人におすすめです。手紙をもらったらずっと大事に残しておけるため、時が経っても懐かしく読み返せるというメリットがあります。
メールやLINEは、気軽に送れるというメリットはありますが、その分軽々しく捉えられてしまう恐れがあるため、あまり大事なことはメールやLINEでは送らない方が良いでしょう。
また、手紙やメール・LINEに共通して言えることとして、文字で伝えるとその人の表情や声色が分からないというデメリットがあります。しかし、直接伝えるよりは文字で書く方が照れ隠しできて都合が良い、という人にはこの方法は向いていると言えるでしょう。
プレゼントを渡す
感謝の気持ちを「物」という形にして相手に渡すという方法もあります。手作りのお菓子、相手が欲しがっていた財布、相手が大好きなお酒などをプレゼントしたら、きっとそこに心がこもっていることをくみ取って喜んでくれるでしょう。
ただ、物をプレゼントする場合、プレゼントを自分の感謝の気持ちに見合ったものにする必要があるので、相手の喜ぶものや好きなもの、欲しいものをよくリサーチすることが大切です。とっておきのプレゼントを選んで、感謝の気持ちを表現し、相手に喜んでもらいましょう。
しかし、喜んでもらいたいからと言ってあまりにも高価なものをプレゼントしてしまうと、かえって相手の負担になってしまう恐れがあります。プレゼントを買う時には相手の立場に立って慎重に選ぶようにしたいものです。
行動で表す
これは、感謝の言葉ではなく、自分自身の行動を今までとは違う形で示すことで感謝の気持ちを表す方法です。例えば、家事を手伝う、育児で自分ができることを増やすことなどが考えられます。相手の負担を軽減することで、感謝の気持ちをより具体的に表現することが可能です。
感謝の言葉を伝えるより、行動を変える方が難しい場合もあるため、相手にある意味本気度の高さとインパクトを与えられる方法であるとも言えます。相手が望んでいるであろうことを適切にくみ取り、行動に移して感謝を伝えることは、本当に相手のことを想っていないとできないことだからです。
ただ、行動で表す方法は、言葉で伝えるよりは相手に感謝の気持ちが伝わりにくい、分かりにくいというデメリットがあります。よってこの方法は、言葉で伝えるのが苦手な人、相手に伝わりにくくてもいいけれど感謝の気持ちを確実に表現したいという人におすすめできます。
特別な日を作る
これは、感謝の気持ちを伝えるために、特別な日を作って表現する方法です。例えば、お母さんに感謝を伝えるために「感謝の日」や「お母さんデー」を作ります。その日はお父さんや子どもがお母さんの代わりに家事をして、お母さんには休んでもらったり好きなことをしてもらったりするのです。
この方法は、特別な日を作るということでサプライズにもしやすいですし、家族や友人と一緒に過ごせば思い出にも残りやすいので、ちょっとめずらしい形で感謝を伝えたい人におすすめです。
感謝の気持ちを伝えることが精神に与える良い影響とは?
感謝の気持ちを伝えると、精神にも良い影響があるということを知っていますか?ここでは、感謝の気持ちを伝えることと精神の関係について解説していきます。
ありがとうと言うと幸せホルモンが分泌される
「ありがとう」は単なる感謝を表す言葉ではありません。精神科医の樺沢紫苑先生によれば、「ありがとう」と言うと、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシン、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィンが分泌されるそうです。
そして、幸せホルモンが分泌されるのは「ありがとう」と言った方だけでなく、言われた方にも当てはまるとのこと。つまり、「ありがとう」と誰かに言うことによって、言った人も言われた人も幸福感を感じることができるので、「ありがとう」と言うことで幸せがどんどん広がっていくということが言えます。そのため、「ありがとう」と言う場面を毎日の生活の中で意識的に増やし、実際に口にすることによってオキシトシンをはじめとする幸せホルモンをたくさん分泌させていきましょうというお話でした。
「ありがとう」を増やしてもっと幸せに
「ありがとう」を言うのはなかなか難しいことだと思われるかもしれません。しかし、「ありがとう」を言う場面はちょっとしたことで良く、例えばレストランで店員さんが食事を持ってきてくれたら「ありがとうございます」と言うのでもよい、とのことです。
日々の生活で「ありがとう」を言える場面が無いかどうか探して、ちょっとしたことでも感謝の気持ちを誰かに伝えることができたら、そして「ありがとう」の数が増えたら、自分にとっても相手にとっても幸せが増えるだなんて、素敵ですよね。
参照:樺沢紫苑.”脳内麻薬がダダ漏れになる魔法の言葉”.精神科医が教える幸せの授業.飛鳥新社,2023,80-81
感謝の気持ちを積極的に相手に伝えてハッピーになろう!
感謝の気持ちを伝えることの重要性や方法について解説してきました。感謝の気持ちを伝えることは時には面倒だったり恥ずかしかったりしてなかなかできない場合もあります。しかし、気持ちのすれ違いを防ぎ、人間関係を良好に保っていくためには重要なことです。
感謝の気持ちを伝える方法は言葉だけではなく、手紙やメール、行動で示すなど様々な方法があるので、この記事を参考にして試してみてください。
また、「ありがとう」と相手に伝えることで自分にも相手にも幸せホルモンが分泌され、幸福感を感じることができます。感謝の気持ちを積極的に相手に伝えて、ぜひあなたから幸せを発信していきましょう。