画像から情報を調べられるGoogleレンズとは?主な機能や活用場面も紹介!

公開日:2025/07/10
画像から情報を調べられるGoogleレンズとは?主な機能や活用場面も紹介!

誰もがインターネットを日常的に用いている現代では、インターネット上の各種サービスも非常に多くの人から利用されています。情報収集や外国語の翻訳などをWebサービスで行う機会は多いものの、一般的には対象のものを言葉で入力する必要があります。そのため、言葉で説明できないものの情報はうまく調べられないかもしれません。
言葉で説明できないものについて調べる主な手段として「Googleレンズ」が挙げられます。画像を読み込ませて検索や翻訳などを行えるもので、名前のわからない花や外国語の説明書などをスムーズに検索・翻訳できます。この記事ではGoogleレンズの使い方や主な機能、活用場面などを紹介します。

Googleレンズとは

GoogleレンズはGoogle社が無料で提供している画像認識・検索サービスです。事前に用意した画像や端末のカメラで撮影した画像などを認識して、各種情報の検索を行ってくれます。外出先で気になったものやキーワード検索しづらいものなどをすぐ調べられる便利なサービスです。注意点に気を払いつつ日常生活に役立てましょう。Googleレンズの使い方や注意点などを以下で詳しく解説します。

Googleレンズ公式サイト

使い方

GoogleレンズはGoogle社の複数サービスから利用できるほか、専用のスマートフォンアプリも提供されています。特にAndroidのスマートフォンには専用アプリがプリインストールされている場合も多く、端末を持っていればいつでも手軽に使用可能です。Googleレンズを使用する主な手段とそれぞれの使い方は以下のとおりです。

・Googleレンズアプリ
Androidのスマートフォンで利用可能です。アプリ自体を起動すればすぐに使用可能で、カメラ機能を使ってその場で検索したい画像を撮影できます。

・Googleアプリ
Androidスマートフォンにプリインストールされているほか、iPhoneでもアプリをインストールして利用可能です。検索バー右のアイコンをタップして使用します。

・Googleフォト
アプリ内下部のアイコンをタップして使用します。撮影機能は使えないため、すでに保存されている画像を使用して検索しましょう。

・Google Chrome
スマートフォンとパソコンで使用方法が異なります。スマートフォンの場合はGoogleアプリと同様に検索バー右のアイコンから使用します。パソコンでは右上の3点アイコンから「Googleレンズで検索」をクリックしましょう。

いずれの手段でも画像を認識させて情報を検索・表示させます。複数のものや長い文章などを調べたい場合、情報源を画像内に収められるように工夫しましょう。

仕組み

Googleレンズによる画像の認識は、ユーザーが撮影・選択した画像をインターネット上に多数存在する画像と照らし合わせて行います。ユーザーによる画像と近い内容の画像を複数探し出して、近い順番に当該画像と付随する情報を表示します。画像内で特に重要と思われる要素を選び出して、その要素にかかわる画像・情報を収集してくれます。
Googleレンズを使う場合、場合によっては位置情報が活用されます。ユーザーから示された画像とユーザーの現在位置を組み合わせて、画像だけの場合以上に正確なデータを教えてくれます。「別の場所にある類似した施設と間違える」のようなケースの発生を抑えられるでしょう。

注意点

Googleレンズを使う際には複数の注意すべきポイントも存在します。便利なサービスを適切に使いこなせるように、注意点もあらかじめ把握しておきましょう。Googleレンズ使用時の主な注意点として以下のものが挙げられます。

・静止画像を認識させる
Googleレンズが認識・検索できる対象は静止している画像に限られます。動画の認識はできないため、別途画像を用意したりスクリーンショットを撮ったりして対応しましょう。

・情報の正誤を確認する
Googleレンズの画像認識や文章翻訳などが必ず正確に行われるとは限りません。誤っている情報を提供される可能性もあるため、内容を鵜呑みにせず確認してから活用しましょう。

・データ通信量に注意する
Googleレンズによる検索はインターネットを用いるため、スマートフォンのモバイル回線を使用しているとデータ通信量が増加します。Wi-Fi通信を活用して通信量を抑えましょう。

・プライバシーの保護を意識する
Googleレンズに認識させる画像はGoogle社に送られてから解析されるため、場合によっては個人情報の流出につながる可能性もあります。個人特定を招くデータは使用しないように注意しましょう。

Googleレンズの機能

Googleレンズにはさまざまな機能が搭載されており、調べたいものを撮影するだけで容易に各機能を使用できます。内容にあわせた最適な機能の選択も自動で行ってくれるため、基本的にユーザーは調べたい画像を提示するだけで問題ありません。
なお、スマートフォンのアプリでは以下の3機能がタブとして設けられています。特に文章を扱いたい場合にはタブ選択で機能を指定してみましょう。Googleレンズの主な機能を以下で紹介します。

検索

Googleレンズの基本的な機能で、画像に写っているものに関する情報を検索できます。植物の名前・衣類のブランド・絵画の作者など、非常に多くのものから多彩な情報を得られます。建築物の画像から所在地の住所や営業時間などを調べたり、飲食店のメニュー表から口コミやおすすめメニューを調べたりも可能です。直接的なものだけでなく、バーコードや二次元コードを撮影すればコードの読み込みも行えます。
名前がわからないものや詳しく知りたいものなど、少しでも気になったものがあれば積極的にGoogleレンズで撮影・検索してみましょう。さまざまな情報を手に入れて役立てられます。

翻訳

画像内の文章をほかの言語に翻訳してくれる機能です。英語や日本語など世界中の言語に対応しており、外国語の文章でも自分が理解できる言語へと容易に翻訳できます。カメラ機能を使える場合は文章を画面に映すだけでリアルタイム翻訳してくれます。電光掲示板に流れる文章のように、動いている文章でもスムーズに翻訳可能です。
翻訳後の文章や元の文章をテキストデータとしてコピーも行えます。名刺の連絡先やレシートの購入物品など紙面上の文章をテキスト化すれば、スマートフォンやパソコンで内容を扱いやすくなるでしょう。翻訳機能とあわせて文章データの管理に役立ちます。

宿題

さまざまな問題文を読み取らせると解答や解説を示してくれる機能です。数学・歴史・生物など多くの分野で、学校の課題として出される問題を解いてくれます。ちょっとした問題の答え合わせだけでなく、解説を読んで勉強にも役立てられるでしょう。仕事中の課題や日常のふとした疑問などが生じたときに、学生だけでなく大人でも少なくない頻度で活用できます。
特に学生がGoogleレンズの宿題機能を使用する場合、解答を調べて書き写すだけにならないよう注意しましょう。「自分で求めた解答の正誤判定に使う」「考えてもわからなかった問題の解説を読む」など、あくまでも勉強の補佐ツールとして使用します。宿題機能を適切に活用して、能率的に勉強を進めましょう。

Googleレンズの活用場面

豊富な機能を使用できるGoogleレンズは活用場面も多岐にわたります。気になったものを調べたり外国語の文章を翻訳させたりと、多くの場面で役立てられるでしょう。その場でさまざまな情報を手に入れられるため、使いこなせれば生活の利便性を大きく向上させられます。生活を便利にできるGoogleレンズの主な活用場面を以下で紹介します。

撮影したものの情報を得る

気になったものの写真を撮って、さまざまな情報を収集できます。Googleレンズに画像を提示すると写っているものを検索して情報を表示してくれるため、言葉で説明できないものでも手軽に検索して調べられます。散歩中に見かけた花や手元にある商品などの名前を検索できるでしょう。名前だけでなく、料理の画像からレシピを調べたり建物を撮影してその場の住所を調べたりもできます。
Googleレンズに画像を提示すると、画像の内容に近いもののデータを多数表示します。場合によっては似ている別のものが表示されるため、表示された検索結果から最適なものを探しましょう。複数の特徴を確認して照合すると正しい情報を見つけやすくなります。

バーコードや二次元コードを読み取る

バーコードや二次元コードに書き込まれているデータを読み取って利用できます。Googleレンズはコードの読み取りも行えます。そのため、コードの画像を提示したりスマートフォンでコードを撮影したりすればその場でコード内のデータを利用可能です。広告上の二次元コードからWebサイトを表示したり書籍のバーコードから著者・レビューなどを確認したりと、幅広く情報を得られるでしょう。
現代ではコード読み取りをカメラアプリでも行えるため、必ずしもGoogleレンズを使用する必要はありません。カメラアプリに対する強みとしては画像からも読み取れる点が挙げられます。事前にコードを撮影しておくと、元のコードが近くにない場面でもデータを利用できます。のちのち利用したいデータのコードは積極的に撮影しておき、Googleレンズに読み込ませてみましょう。

気になった商品を購入する

ふと見かけて気になったものを通販サイトですぐに購入できます。気になったものの画像から商品名を調べるだけでなく、各種通販サイト内の販売ページも表示可能です。在庫や価格などを確認して、問題なければその場で購入手続きまで行えるでしょう。「購入のためにあとから探す手間を省きたい」「欲しいものの名前がわからない」などの場面で役立ちます。
新たに欲しくなったものだけでなく、すでに持っているものの買い替えにも有用です。残量が減った消耗品や壊れた日用品など、同じものを買い替えたい場合はその場で商品を撮影してGoogleレンズに提示できます。買い替えの手間を最小限に抑えられれば、買い替えるまでの不便な期間も極力短くできるでしょう。

外国語の文章を翻訳する

英語や中国語など日本語以外の言語で書かれている文章を和訳して理解しやすくできます。Googleレンズで文章を読み込むと使用されている言語と文章の意味が認識されて、指定した別言語への翻訳も可能になります。海外から輸入された製品の説明書を読んだり海外旅行先で看板やメニューなどを読んだり、外国がかかわる場面で幅広く役立つでしょう。外国語から日本語への翻訳だけでなく、日本語の文章を外国語に訳して理解してもらいやすくする目的でも活用できます。
Googleレンズでの翻訳は撮影せずともリアルタイムで行われるため、文章がある程度頻繁に切り替わる場面でも利用できます。文字が流れていく電光掲示板や和訳されていないゲームの画面などをGoogleレンズ越しに見れば、表示される文章を日本語で読み取れるでしょう。

手書きの文章をテキスト化する

手書きされた文章をコンピュータ上で利用できるテキストの形にして、保存や管理などを行いやすくさせられます。GoogleレンズはOCR機能も利用できるため、手書きや印刷による文章を読み取ればテキストの形で扱えます。名刺やレシートなどの内容を読み取って各種ツールで整理したり、読み方がわからない漢字を認識させて検索したりと幅広い形での利用が可能です。紙面上の記録を電子データにできれば荷物を減らせるため、身の回りをすっきりさせられる効果も期待できます。
Googleレンズでの文章読み取りは文章全体だけでなく一部分のみの認識も可能です。一般的なテキストをコピー・ペーストする場合のように読み取りたい部分を選択しましょう。

まとめ

Googleレンズの使い方や主な機能、活用場面などを紹介しました。画像から多くの情報を集められるGoogleレンズは、情報収集だけでなく外国語への対応や学校での勉強などにも活用できます。効果的に使用するための注意点を意識しつつ、積極的に活用して生活を便利にしてみましょう。
Googleレンズはスマートフォンやパソコンなど多くの端末で使用できますが、基本的にインターネットへの接続が求められます。インターネットを利用できない状況ではGoogleレンズも使用できなくなるため、何らかの方法で接続状態を維持しておきましょう。