冬の北海道では動物園に行こう!冬の魅力や要チェックの動物など紹介!

公開日:2024/11/29
冬の北海道では動物園に行こう!冬の魅力や要チェックの動物など紹介!

北国の北海道では冬が厳しく、寒さと雪に悩まされます。「冬は家から出たくない」と考える人も少なくありませんが、すべての動物にとって過酷な気候とは限りません。寒冷地に生息している動物にとっては冬の北海道も快適な気候になり、夏以上に元気な姿を見せてくれます。
冬の北海道で元気に活動する動物を観るために、冬の動物園まで足を運んでみましょう。夏と異なる冬ならではの姿や光景を楽しめます。この記事では冬の北海道で楽しめる主な動物園や冬ならではの魅力、チェックすべき動物などを紹介します。

冬の北海道で楽しめる動物園・牧場

冬の北海道は寒さと雪による厳しい気候ですが、動物によっては快適な場合も珍しくありません。寒冷地に生息する動物たちは冬の気候に適応しており、冬の北海道でも元気な姿を見せてくれます。北海道各地の動物園で、動物たちから冬に負けない元気をもらいましょう。冬の北海道で楽しめる主な動物園や、特定の動物を扱う牧場を紹介します。

円山動物園

札幌市にある「円山動物園」は、季節を問わず多くの動物を気軽に観られる動物園です。1951年に開園した北海道初の動物園で、現在でも各施設をリニューアルさせつつ札幌の動物園として人気を集めています。
雪が多い札幌市内の動物園として、夏だけでなく冬場の展示にも力を入れています。水中トンネルを泳ぎ回るホッキョクグマや雪の中で樹上を駆け回るレッサーパンダなどを観賞できます。さっぽろ雪まつりの期間にあわせて開催される「円山動物園スノーフェスティバル」も必見です。

所在地:札幌市中央区宮ヶ丘3-1
アクセス:地下鉄東西線「円山公園」駅より徒歩15分
参照:円山動物園公式サイト

旭山動物園

旭川市にある「旭山動物園」は、北国に生きる動物たちのありのままの姿を観られる動物園です。一時期は廃園の危機に立たされていましたが、動物たちを自然に近い環境で飼育する「行動展示」により急速に人気が高まっていきました。現在では日本全国でも非常に有名な動物園となっています。
旭川の冬は非常に寒く雪も多いため、寒冷地の動物たちが生き生きと動き回ります。雪で作られた流氷のプールを泳ぐアザラシや雪に紛れながらたたずむシロフクロウなど、自然界で暮らしているような動物を観られます。イベントとして「ペンギンの散歩」も欠かせません。ペンギンたちが雪道を一斉に歩いていく愛らしい姿を楽しめます。

所在地:旭川市東旭川町倉沼
アクセス:JR各線「旭川」駅よりバス、「旭山動物園」停留所からすぐ
参照:旭山動物園公式サイト

おびひろ動物園

帯広市にある「おびひろ動物園」は、動物に関する知見を楽しく広げられる動物園です。1963年開園と比較的歴史の長い動物園で、市街地の広大な公園に設けられています。夏場には観覧車やメリーゴーラウンドなどの遊具も利用可能です。
冬には遊具が利用できなくなりますが、土日祝日を中心に動物園でさまざまなイベントが開かれます。飼育員のガイド付きで園内を観察したり動物と触れ合ったりと、普段とは異なる視点から動物園を楽しめます。各イベントは事前の応募が必要なため、日時や人数などを調べておきましょう。

所在地:帯広市緑ヶ丘2
アクセス:JR根室本線「帯広」駅よりバス、「動物園前」停留所から徒歩5分
参照:おびひろ動物園 | 帯広市

釧路市動物園

釧路市にある「釧路市動物園」は、道東の美しい冬を身近に感じられる動物園です。釧路湿原から遠くない場所に設けられており、海外の動物だけでなくタンチョウやオオハクチョウなど湿原の動物も飼育されています。
冬の釧路市動物園ではさまざまな動物の元気な姿を観られます。雪景色のなかでもペンギン・カワウソ・トラなどを楽しめるでしょう。さまざまなイベントも開催されます。各種グッズをもらったりクイズラリーに参加したりと、バラエティ豊かなイベントも同時に楽しみましょう。

所在地:釧路市阿寒町下仁々志別11
アクセス:JR各線「釧路」駅よりバス、「動物園」停留所からすぐ
参照:釧路市動物園公式サイト

のぼりべつクマ牧場

登別市にある「のぼりべつクマ牧場」は、冬でも個性豊かなヒグマを観賞できる施設です。北海道に広く生息するヒグマを中心に扱っており、ヒグマの迫力や愛嬌を感じたりヒグマについて学べたりできます。印象に残りやすいCMソングも特徴でしょう。
野生のヒグマは基本的に冬眠しますが、安定して餌を食べられるのぼりべつクマ牧場ではクマごとに異なります。雪で遊ぶ子グマやゆっくり休む高齢のクマなど、人間と同じような光景に親近感を覚えるかもしれません。クマには園内で購入した餌の投げ入れも可能です。思い思いの方法でアピールするクマたちに癒されてみましょう。

所在地:登別市登別温泉町224
アクセス:JR室蘭本線「登別」駅よりバス、「登別温泉」停留所から徒歩5分
参照:のぼりべつクマ牧場公式サイト

北きつね牧場

北見市にある「北きつね牧場」は、モコモコした姿のキツネやタヌキをたっぷりと楽しめる施設です。多数のキタキツネやエゾタヌキが放し飼いされており、じゃれあいや昼寝などさまざまなかわいらしい姿を観られます。春には子ギツネを観られる場合もあります。
冬の北きつね牧場では、モコモコした冬毛のキツネとタヌキを観賞できます。スマートな夏とは異なり丸々した見た目で、寒い北見の冬でも元気な姿を見せてくれます。キツネは木に登っている場合もあるので、牧場内をよく確認してみましょう。

所在地:北見市留辺蘂町花丘52-1
アクセス:JR石北本線「北見」駅よりバス、「道の駅おんねゆ温泉」停留所から徒歩7分
参照:北きつね牧場公式サイト

トナカイ観光牧場

幌延町にある「トナカイ観光牧場」は、本物のトナカイと触れ合って冬を楽しめる施設です。北欧・フィンランドから来たトナカイの子や孫が飼育されており、現在でも多数のトナカイが元気に暮らしています。
冬のトナカイ観光牧場ではトナカイたちと触れ合ったりソリに乗ったりできます。サンタクロースの衣装もレンタルできるため、クリスマスの時期にはトナカイと一緒に雰囲気たっぷりの写真を撮れるでしょう。入場料が無料のため気軽に訪問できる点も魅力です。

所在地:天塩郡幌延町北進
アクセス:JR宗谷本線「幌延」駅よりバス、「トナカイ観光牧場前」停留所から徒歩2分
参照:トナカイ観光牧場公式サイト
   トナカイ観光牧場 | 幌延町

冬の北海道における動物園の魅力

冬の北海道でも各地でさまざまな動物園が営業しており、多くの動物を観賞できます。冬の動物は見た目・行動ともに夏と異なり、新鮮な気持ちで楽しめるでしょう。各種のイベントもポイントです。冬の北海道で楽しめる動物園の主な魅力を以下で紹介します。

夏と動物の外見が変わる

動物の種類によっては、夏と異なる外見になる場合もあります。変化の一例が体毛の量で、冬の寒さに対応すべく夏よりも長く多い毛に生え変わります。体毛の色が変わる場合も多く、雪に紛れて身を守れるように白い毛を生やす動物が少なくありません。モコモコしたかわいらしい姿や白く美しい姿など、冬ならではの魅力的な外見を楽しめるでしょう。
外見が変わらない動物でも、夏と冬の風景の違いにより異なる印象を受ける場合があります。北海道の冬は白い雪景色が中心になるため、緑の葉や茶色い土の色による夏の風景から変わります。同じ見た目の動物でも背景が変われば印象も変わるでしょう。夏には観られない動物たちの景色を楽しんでみてください。

冬に活動する動物を観られる

冬の動物園では、夏と異なる冬ならではの動物たちを観られます。動物は種類によって適応している気候が異なり、北海道の冬にあたる寒冷な気候で元気になる動物も多く存在します。暑い夏にはぐったりしていた動物も、冬になると生き生きした姿を見せてくれるでしょう。
寒冷地に生息する動物の一部は温暖地の近い種類より大柄になる傾向があるため、冬には比較的大きな動物が多く活動します。雪のなかで走り回るホッキョクグマやアムールトラのように、冬は夏と異なるダイナミックな姿を楽しめる季節です。

参照:北海道の生き物はなぜ大きい? | NHK北海道

冬限定のイベントが開催される

冬の動物園では気候を生かしたさまざまなイベントが開催されます。特別なタイミングで動物園を訪問して普段以上に楽しめるでしょう。クイズラリー・雪像展示・園内ガイドツアーなど、動物園ごとにバラエティ豊かなイベントに参加できます。動物を間近に観られるイベントが開催される場合もあるため、特に好きな動物がいるならば積極的に調べて訪問してみましょう。
動物園のイベントは地域で行われる別のイベントと同時に開かれる場合もあります。動物園とあわせて複数のイベントに参加できれば、より充実した1日を過ごせるでしょう。動物園に訪問する際は地域のイベントも要チェックです。

北海道内各地のイベントについてはこちらの記事も参考にしてください。

冬の北海道の動物園でチェックすべき動物

北海道各地の動物園では、冬になると寒冷な環境で元気になる動物たちが多く観られます。力強いアムールトラやかわいらしいエゾユキウサギなど、冬の北海道ならではのバラエティ豊かな動物を観賞してみましょう。冬の北海道の動物園でチェックすべき動物の例を以下で紹介します。
なお、以下で挙げる動物園は「日本動物園水族館協会」に加盟している動物園が対象です。

参照:日本動物園水族館協会公式サイト

ホッキョクグマ

北極圏に広く住む動物です。非常に大きなクマの一種で、白い外見や高い水泳能力などが広く知られています。体毛は空洞になっており、保温性や水中での浮力などを確保してくれます。体毛は透明で肌も黒ですが、光の屈折・反射により白く見えます。

北海道内でホッキョクグマを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園
  • おびひろ動物園
  • 釧路市動物園

アムールトラ

ロシア沿海地方に住む動物です。非常に大きなトラの一種で、寒冷地に生息しているため長い体毛を持っています。トラの特徴的な縞模様は草に紛れる効果があり、自然界では茂みに隠れながら獲物の近くまで接近します。

北海道内でアムールトラを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園
  • おびひろ動物園
  • 釧路市動物園

ユキヒョウ

中央アジアの山岳部に住む動物です。高山帯に適応しているヒョウの一種で、岩陰に隠れながら獲物を探します。足の裏に生えた毛や長く太い尾で、滑りやすい雪の上でも安定して走り回れます。

北海道内でユキヒョウを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園

シンリンオオカミ

北アメリカの北部に住む動物です。非常に大きなオオカミの一種で、複数頭の群れで生活します。鳴き声や表情などでオオカミ同士がコミュニケーションをとっており、遠吠えの吠え方は場面ごとに異なるとされます。

北海道内でシンリンオオカミを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園

シセンレッサーパンダ

ヒマラヤ山脈周辺に住む動物です。日本の動物園で多く飼育されているレッサーパンダで、基本的には樹上で生活します。手のひらの骨が指のような突起になっており、食事の際に6本目の指として使います。

北海道内でシセンレッサーパンダを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園
  • 釧路市動物園

トナカイ

北極圏に広く住む動物です。シカの一種としては最も北方に生息しており、ほかのシカと異なりオス・メスともに角が生えます。歩くときに「カチッカチッ」という特徴的なクリック音が聞こえます。

北海道内でトナカイを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 旭山動物園
  • 釧路市動物園

エゾヒグマ

北海道に住む動物です。道外に生息するツキノワグマより大きく、日本の陸上動物としては最大の種類です。走るだけでなく泳ぎも得意で、若く体重が軽いクマであれば木登りも行えます。人間と同じくかかとを地面につけて歩きます。

北海道内でエゾヒグマを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園

ニホンザル

北海道と沖縄を除く日本各地に住む動物です。サルの一種としては最も高緯度に生息しており、特に寒冷地では長い毛を持っています。冬にはサル同士が集まって「押しくらまんじゅう」をしたり、温泉に浸かったりして暖まる姿も観られます。

北海道内でニホンザルを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園
  • おびひろ動物園
  • 釧路市動物園

キタキツネ

北海道に住む動物です。キツネの一種である「アカギツネ」の亜種で、毛の色は赤茶色が中心です。足先が黒かったり腹が白かったりと、赤茶色でない部分もあります。運動能力が高く、場合によっては獲物を捕まえるためにジャンプします。

北海道内でキタキツネを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 旭山動物園
  • おびひろ動物園

エゾユキウサギ

北海道に住む動物です。日本に生息するウサギとしては最大の種類で、体格と比べて耳は短めです。夏には茶色い毛を持っていますが、冬になると雪のような白い毛に変わります。足が大きく毛も生えており、雪に埋まったり滑ったりしない構造です。

北海道内でエゾユキウサギを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園
  • おびひろ動物園

ゴマフアザラシ

オホーツク海からベーリング海に住む動物です。冬から春にかけて流氷と一緒に移動するアザラシで、北海道近海でも多く見られます。名前の由来にもなっている黒い斑点が特徴的ですが、生まれたばかりの子供は保護色になる白い毛を持っています。

北海道内でゴマフアザラシを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園
  • おびひろ動物園

フンボルトペンギン

南アメリカの西部に住む動物です。ペンギンのなかでは比較的暑さに強く、日本で最も多く飼育されているペンギンです。旭山動物園や各地の水族館では他種のペンギンも飼育されていますが、フンボルトペンギンはのど元の黒い線で見分けられます。

北海道内でフンボルトペンギンを飼育している動物園は以下のとおりです。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園
  • 釧路市動物園

まとめ

冬の北海道で楽しめる主な動物園や冬ならではの魅力、チェックすべき動物などを紹介しました。気温が低く雪も多い北海道の冬は、寒冷地の動物にとって快適な環境にもなりえます。夏とは異なる風景を楽しめる点も冬の動物園の魅力です。寒い冬でも家にこもらず、元気な動物たちを観て活力をもらいましょう。
一般的に、動物園は多くの人が動物について学習する目的も持って運営されています。多くの動物のさまざまな姿を観られれば能率的に学習できるでしょう。冬ならではの動物たちを楽しみながら、新しい知識を身につけてみてください。