子どもに絵本をプレゼント!年齢別おすすめ絵本はこれ!

公開日:2024/08/13
子どもに絵本をプレゼント!年齢別おすすめ絵本はこれ!

親戚や友人のお子さん、そして我が子など、子ども向けに絵本をプレゼントしたいという方へ。絵本とひとくちに言ってもいろいろなお話や絵のものがあるので、どれにしようか迷ってしまいますよね。
ここでは、おすすめの絵本ギフトを年齢別に全5冊ご紹介します。おすすめポイントもいっしょにお伝えしますので、とっておきの絵本を選ぶ際の参考にして下さい。

0歳の赤ちゃんにおすすめなのは「はらぺこあおむし」

0歳の赤ちゃんは、まだ言葉の意味が分からなくても目に見えるものやお母さんが読んでくれる絵本の言葉の音やリズムを楽しんでいます。
「はらぺこあおむし」は、小さなあおむしが卵からかえって幼虫へ、やがてさなぎになって、最終的には蝶の姿になるというあおむしの成長のお話です。しかし、単にあおむしが成長して終わりというだけの本ではなく、本全体に楽しいしかけが散りばめられています。

指を入れて遊べるしかけ

例えば、あおむしがごはんを食べるシーンではページに穴が開いています。この穴はあおむしが果物や葉っぱを食べたあとを表しています。赤ちゃんはまるで、あおむしがいろいろなごはんを食べる様子を追体験するように、りんごやなしに開いている穴に指を入れたり、ページをめくったりして繰り返し遊べます。

リズム感のある言葉

また、リズム感のある言葉も魅力的です。あおむしの食べるごはんが日に日に増えていき、最後にはチョコレートケーキとアイスクリームとピクルスと・・・他にもたくさんのごはんを食べるシーンなどは、読み聞かせしてくれるお母さんの声と生まれてくる言葉に赤ちゃんはきっと大喜びしてくれることでしょう。

蝶が飛ぶ様子を表現できる

最後のページではあおむしが成長して蝶になった姿が見開き1ページに描かれており、その鮮やかな色彩と蝶の美しさに思わず目を奪われてしまいます。そして、とっておきのしかけがここにも隠されているのですが、本をパタパタと動かすことでなんと蝶が飛ぶ様子を表すことができます!これには赤ちゃんもびっくり、そしてその後はきっと笑顔になってくれることでしょう。

このように、0歳の赤ちゃんでも絵本を楽しめる工夫がたくさんあるので、はらぺこあおむしは昔からのロングセラーの絵本として親しまれています。赤ちゃんのいるご家庭へのギフトとしておすすめです。

好奇心旺盛な1歳におすすめなのは「しろくまちゃんのほっとけーき」

0歳の頃よりできることが増えて好奇心旺盛な1歳児。絵本のお気に入りの絵を指さすなど、0歳の頃と反応が違ってくるのを見るのが楽しい時期です。また、1歳になると単語を口にし始める子もいるほど話す・聞く力が発達していることから、絵本をたくさん読み聞かせて多くの言葉に触れる機会を作ってあげましょう。
誰もが大好きなホットケーキが題名の「しろくまちゃんのほっとけーき」は、しろくまちゃんがホットケーキを作ってこぐまちゃんといっしょに食べるというシンプルなストーリーながら、子どもたちに大人気です。

オノマトペが楽しい

有名なホットケーキを焼くシーンは、「ぽたあん」「どろどろ」「ぴちぴち」「ぷつぷつ」など音や様子をオノマトペで表しており、子どもたちの興味を引きます。これらのオノマトペはリズム感があり、耳で聞いても自分で口に出して言ってみても心地よくて純粋に音の響きを楽しむことができます。子どもたちはまねをするのが大好きなので、きっと喜んでオノマトペをはじめとする絵本の中のお気に入りの言葉をまねして遊ぶことでしょう。

シンプルな絵が親しみやすい

「しろくまちゃんのほっとけーき」は、全体的に、絵はオレンジを基調とした色で、ものの形はごくシンプルに描かれており、子どもでも認識しやすい、親しみやすい絵となっています。オレンジは食欲を刺激する色ということで有名ですが、そのせいなのか、読んでいるとホットケーキが食べたくてたまらなくなります。

数の存在を知ることができる

「しろくまちゃんのほっとけーき」には、実は数の存在を知るきっかけになるしかけがあります。卵を「ひとつ ふたつ みっつ」と数えていたり、ホットケーキやお皿の数を数えてみたくなるように絵が描かれていたりと、子どもが数と出会えるようなきっかけがたくさん。絵本をきっかけに親子で数について考えることもできそうです。

文の量、親しみやすい絵、リズム感ある言葉。それらが好奇心旺盛な1歳にぴったりの絵本「しろくまちゃんのほっとけーき」は、何度も繰り返し読みたい本としてプレゼントを贈った子の記憶に残ることでしょう。

会話が楽しい2歳におすすめなのは「おおきなかぶ」

少しずつ会話ができるようになってくる2歳児。同時に想像力がついてくるので、絵本も楽しく読めるようになってきます。この時期に絵本をたくさん読むことは、子どもの豊かな感性を育むことにつながっていきます。
このように、大事な時期にある2歳児におすすめできる絵本は「おおきなかぶ」です。もともとロシアの昔話である「おおきなかぶ」は、原作がなんと発行部数280万部を超えるほどの有名な絵本です。おじいさん一人では抜けなかったかぶを、みんなの助けを借りてやっと抜くことができたというストーリーです。

繰り返しのパターンが楽しい

「まだまだかぶはぬけません。」という有名なフレーズのとおり、おばあさんを連れてきても、犬を連れてきても、なかなかかぶは抜けない。何回も読むから、かぶがなかなか抜けないということを子どもは知っているのですが、何回も同じパターンが繰り返されると子どもは嬉しいのです。かぶがなかなか抜けないことを知っているから本当にかぶが抜けないことで安心する、知っているからやっぱりかぶが抜けなくて嬉しい。そんな気持ちで楽しく読み進められる本です。そして最後にやっとかぶは抜けるのですが、ここは親子で大いに喜び合いましょう。

協力することの大切さを学べる

おじいさん一人では無理だったけれど、いろいろな人の助けを借りることで、最後にかぶは抜けます。どんな困難も、協力することで何かの糸口が見つかって乗り越えられるかもしれない、だからみんなで力を合わせよう!このことを2歳児がしっかり理解できるとは思えませんが、おぼろげに、なんとなくでもいいのです、肌で感じてくれたら嬉しいですね。

からだ全体でまねして楽しめる

「おじいさんがかぶをひっぱって、おばあさんがおじいさんをひっぱって・・・」と、今度はそのとおりに体を動かして、ぬいぐるみも総動員して、「おおきなかぶごっこ」をしてはいかがでしょうか。みんなでかぶを引っ張るのは楽しくて、盛り上がること間違いなしです。「おおきなかぶ」は登場人物の動きが単純なので、まねしやすいのが良いですね。

「おおきなかぶ」は、内容も面白いですし繰り返しのパターンが楽しいので、一度は読んでおきたい絵本です。お友達と一緒に「おおきなかぶごっこ」をしてみても面白いですね。単純なストーリーが魅力のこの絵本は、外国の方へのプレゼントにもおすすめですよ。

物語を楽しめる3歳におすすめなのは「ぐるんぱのようちえん」

3歳児は2歳児に比べるとたくさん言葉を話すようになり、その語彙数は1000を超えます。いろいろな言葉を習得し、実際のやり取りに使ってみることで言語力がついていくため、その子の興味や意欲に合わせてどんどん絵本を読み聞かせてあげることが大切です。3歳児は少し長いお話でも興味があれば理解できるので、物語の面白さを楽しめるような絵本を選んであげましょう。
物語を楽しみたい3歳の子どもにおすすめできる絵本は、「ぐるんぱのようちえん」です。「ぐるんぱのようちえん」は50年以上も前から多くの子どもたちに愛されてきた心温まる絵本です。いろいろな仕事に挑戦するひとりぼっちのぞう、ぐるんぱは失敗ばかりで落ち込みますが、最後には自分の長所を生かして子どもたちのための楽しい幼稚園を作るというストーリーです。

繰り返しのパターンが心地よい

「くつやのくーさんところ」「おさらつくりのさーさんところ」など、ぐるんぱはいろいろな仕事場に行きます。でも「もう けっこう」と言われてしまい、また次の仕事場に行きます。その繰り返しのパターンが何度も続くので、3歳の小さな子どもでも心地よく、読みやすくなっています。

メッセージ性のある内容

ぐるんぱは大きいぞうなのでビスケット屋さんやピアノ屋さんなどで働いた時には大きなものしか作れませんでしたが、のちに作る幼稚園では大きなビスケットや大きなピアノがかえって役に立ちます。このストーリーからは、自分が今までにした経験は決して無駄にはならないということを学ぶことができます。そして、どんな人でもいつかきっと自分の心地よい居場所が見つけられる、というメッセージも感じ取ることができます。

心温まるストーリーと絵

失敗続きだったぐるんぱが最後にはたくさんの子どもたちに囲まれて幸せに暮らしている様子はとてもほほえましく、読み終わった後嬉しい気持ちになります。また、「ぐるんぱのようちえん」の魅力は、見ているとわくわくする気持ちになる絵です。特に最後の幼稚園の場面では、大きなビスケットを子どもたちが少しずつちぎって食べている様子、ぐるんぱの鼻を滑り台にして子どもたちがおさらのプールで遊んでいる様子、大きな靴やスポーツカーでかくれんぼをしている様子などが生き生きと描かれていて、この絵を見た子どもはきっと目を輝かせて絵を指さしながら喜ぶことでしょう。

「ぐるんぱのようちえん」は、3歳の子どもにぴったりなのはもちろん、大人になっても心打たれる素晴らしい絵本です。子どもといっしょにお話を楽しんで、感想を語り合ってはいかがでしょうか。

想像力を広げる4歳におすすめなのは「100かいだてのいえ」

身体が大きくなるのはもちろんですが、心も大きく成長する4歳児。そんな4歳児には、心にたっぷり栄養をあげられるような想像力をかき立てる絵本をたくさん読み聞かせてあげましょう。また、4歳になると、一人で絵本を読ませたい場面も出てくるかもしれません。決して強制せず、少しずつ一人でも読めるように声掛けしたり、本人の興味を引く内容の絵本を選んであげたりと、工夫してみましょう。
想像力を広げる4歳の子どもにおすすめの絵本は「100かいだてのいえ」です。縦に開くタイプの絵本で、それだけでも子どもの興味を引きます。100階建ての家のてっぺんに住んでいるという誰かからお手紙が来て、100階建ての家を1階から順番に、様々な住人と出会いながら上っていくというストーリーです。

数字への興味が深められる

「100かいだてのいえ」では、その場所が今何階であるかが数字で書かれているため、子どもは自然と数字への興味がわいたり実際に数を数えたりといった数に関する楽しみを見つけることも。「100かいだてのいえ」は、絵本を楽しんでいるだけで数字に無理なく触れられるので、数字との出会いを大切にしたい時にもおすすめです。

魅力いっぱいの楽しい絵

カラフルな色使いと、可愛らしさ、丁寧さが共存している「100かいだてのいえ」の絵は、この絵本のことを語る上で欠かせない素敵な絵です。1階~10階が見開き1ページ、次のページは11階~20階と、階段を指でなぞりながら上って遊びながら読むことができます。10階ごとに違う動物が住んでいて、それぞれの動物の生活が垣間見えるほど細かくいろいろな物と動物の様子が描かれています。1回読んだだけでは気づかないほど細かく描かれているため、何回も繰り返しページをめくりながら楽しめます。

シリーズで楽しめる

「100かいだてのいえ」シリーズは全部で6冊あり、その6冊とは「100かいだてのいえ」「うみの100かいだてのいえ」「ちか100かいだてのいえ」「もりの100かいだてのいえ」「そらの100かいだてのいえ」「ぬまの100かいだてのいえ」です。「100かいだてのいえ」を読んだ後に、子どもがもっと読みたい!とのめり込んでしまった場合、「違うシリーズもあるよ」とおすすめすることも可能です。「100かいだてのいえ」シリーズが6冊セットになったギフトボックスもあります。

「100かいだてのいえ」は、数字に楽しく触れられるというだけでなく、動物たちの生活が細かく描かれた絵をよく見て何度でも遊びながら楽しめる素敵な絵本です。ギフトボックスもあるので、子どもへのプレゼントにおすすめできます。

素敵な絵本を選んで記憶に残るプレゼントを贈ろう

おすすめの絵本ギフトをご紹介してきました。かけがえのない子ども時代に出会う絵本は、その子にとって大切な宝物となることでしょう。
ここでご紹介した絵本を本屋さんで探して、ぜひ実際に手にとってみてください。

子どもとの過ごし方についての記事は他にもあります。子どもといろいろなことを楽しみたい方は、こちらのまとめ記事もぜひ参考にしてみてください。