夏の札幌ではポロクルがおすすめ!手軽に各地をサイクリングしよう!

広大な札幌市ではさまざまな移動手段を利用できますが、夏場であれば地形や構造などから自転車移動が適しています。広くまっすぐな道をサイクリングすれば、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
家に駐輪場がない人や観光客などでも「ポロクル」を利用できます。札幌市内で提供されているシェアサイクルサービスで、有料で手軽に自転車を使えるサービスです。この記事では札幌で手軽に自転車を使えるサービスのポロクルについて、おすすめのサイクリングスポットと一緒に紹介します。
ポロクルとは
ポロクルは札幌市内各所で利用できるシェアサイクルサービスです。中心部を主として多数の専用駐輪場「ポート」が設けられており、有料で自転車を借りてサイクリングできます。冬場には利用できなくなりますが、夏場ならばまっすぐで平らな道が多い札幌の街を手軽に自転車で楽しめます。2025年は4月6日(日)~11月15日(土)の期間に利用可能です。ポロクルの内容を以下で詳しく解説します。
特徴
ポロクルは快適にサイクリングを楽しめる複数の特徴が存在します。ポロクルの特徴を生かして、観光目的だけでなく市民の足としても活用できるでしょう。主な特徴として以下のものが挙げられます。
・利用と返却を別のポートで行える
ポロクルの大きな特徴で、借りたポートとは異なる場所にも自転車を返却できます。元の場所に戻る必要がないため、サイクリングルートを自由に決められます。
・電動アシストが付いている
すべての自転車が電動アシスト付きの自転車です。坂道でもスムーズに登れるため、通常の自転車以上に快適なサイクリングを行えます。
・アプリから利用できる
スマートフォンのアプリから利用予約やポートごとの台数確認などを行えます。全国各地のバイクシェアサービスと共用できるアプリです。
・24時間利用できる
営業期間中であれば24時間いつでも利用できます。日中遊びに行くだけでなく、ルートによっては買い物や仕事の帰りにも使えるでしょう。
・複数の料金プランを選べる
主に3通りの料金プランが設けられており、使い方に適したものを選べます。支払いは現金やクレジットカードなどを選択可能です。
参照:ポロクル公式サイト
利用方法
ポロクルを利用するためには事前の予約が必要です。スマートフォンアプリから会員登録したり観光案内所で申し込んだりしておきましょう。予約方法によっては20分以内に貸し出し手続きをしないと解除されるため注意が必要です。借りられる自転車には丸型・角型の操作パネルが付いています。丸型はQRコードが、角形はパスコードの入力が必要です。ICカードやおサイフケータイなどのキーを利用する場合は丸型・角型ともに使用可能です。
自転車を返す際はポートに駐輪して手動で鍵をかけます。丸型の操作パネルでは施錠後に「返却」ボタンを押しましょう。角形の場合は緑色に点滅していることを確認してから「ENTER」を押します。返却せず一時駐輪する場合はボタンを押さずに施錠のみ行います。
参照:予約方法 | ポロクル公式サイト
使い方 | ポロクル公式サイト
料金
個人で利用する場合、ポロクルの利用料金は「1回会員」「月額会員」「1日パス」の3種類が設けられています。1回の乗車時間や利用頻度に応じて適したプランを選びましょう。各プランの料金は以下のとおりです。
・1回会員:1回165円(30分まで)、延長30分ごとに165円
利用頻度によっては非常に安く抑えられるプランです。ときどき自転車を利用する場合におすすめです。
・月額会員:1月3,300円、延長30分ごとに165円
1回会員の20回分が月額として定められているプランです。高頻度で利用する場合はこちらのプランを選びましょう。
・1日パス:Webサイト・コンビニエンスストアでの予約は1,430円、観光案内所・ホテルなどでの予約は1,980円
会員登録せずに利用できるプランです。利用日中は何度でも利用できます。
1回・月額会員やWebサイト申し込みの場合、支払いのためにクレジットカードが求められます。 カード自体を手元に用意するか、番号を控えておきましょう。
注意点
ポロクルは便利なサービスですが、利用時には複数の注意点があります。安全を守りつつ快適に利用できるように、ルールやマナーを守りましょう。主な注意点は以下のものです。
・身長140cm未満の場合は利用できない
電動アシスト付き自転車を安全に利用するための身長制限が設けられています。
・SIMカードが入っている自分用のスマートフォンを使用する
スマートフォンから登録・ログインする際はショートメッセージを使用します。自転車利用中に連絡をとる可能性もあるため、ショートメッセージを使える自分用のスマートフォンを使いましょう。
・ポートが満車の場合は返却できない
ポートの空きが埋まっていて自転車を返却できない場合、ほかの空きがあるポートに返却します。
・バッテリー切れに注意する
バッテリーが完全に切れると開錠や返却の操作も行えなくなります。
・停める場所に気を付ける
周囲に迷惑がかかる場所や「自転車等放置禁止区域」には停めないよう注意しましょう。
ポロクルで行くおすすめスポット
ポロクルを利用すると気軽に自転車を使えるため、適度に運動しつつさまざまな場所まで訪問できます。知っている場所でも自転車で行くと違った感覚を得られるかもしれません。観光だけでなく運動や気晴らしなど、自由な目的で積極的に自転車旅行を楽しんでみましょう。ポロクルでの行先としておすすめの主なスポットを以下で紹介します。
札幌中心部
札幌の中心部にある各スポットを自転車で巡ってみましょう。大通公園・札幌市時計台・北海道庁旧本庁舎など、自転車で容易にたどり着ける範囲に多くの施設が存在します。周辺には多数のポートが設けられており、サイクリングルートも柔軟に決められます。常に街なかを走るため、周辺の自動車や歩行者などには注意しましょう。
周辺のポート:多数あり
中島公園
中心部の近くで美しい緑を楽しめるスポットです。四季折々の花や広い池を観られるほか、神社や重要文化財施設なども公園内に存在します。サイクリングによる運動とあわせて心身をリフレッシュしましょう。
ポートは公園北部、地下鉄中島公園駅の近くに設けられています。
周辺のポート:中島公園南9条公園内駐輪場前・駅前通南9条・札幌パークホテル
豊平川
広々とした川沿いをサイクリングできるスポットです。中央区と豊平区・白石区の区境になっており、バラエティ豊かな建物や美しい水の流れを同時に楽しめます。川沿いにまっすぐ進むため道がわかりやすい点も特徴です。
ポートは中島公園周辺やJR苗穂駅付近などに設けられています。
周辺のポート:札幌パークホテル・札幌市民ギャラリー・北3条通苗穂駅前
北海道大学
落ち着いた雰囲気のなかで緑を楽しめるスポットです。広大なキャンパス内を自転車で巡り、文化施設や美しい自然に触れられます。秋のイチョウ並木は特に有名で、毎年国内外から多くの人が訪れる名所です。大学敷地内のため、訪問時は学生や関係者の迷惑にならないよう注意しましょう。
ポートはキャンパス内のほか、札幌駅や地下鉄北12条駅周辺に設けられています。
周辺のポート:北大工学部・札幌駅西口ヨドバシカメラ前・札幌駅北口広場北西角・まいばすけっと北11条西4丁目店
円山公園
おしゃれで静かな空間をサイクリングできるスポットです。北海道神宮や円山動物園が存在する大きな公園で、周辺は高級住宅街としても知られています。神社やカフェなどでリラックスできる地域です。注意点として、公園内に入る場合は自転車に乗らず押して歩きましょう。
ポートは地下鉄円山公園駅周辺に設けられています。
周辺のポート:プライムパーク円山公園・大通西28丁目円山公園入口・富士メガネ円山店
藻岩山
自然と都会の絶景を同時に楽しめるスポットです。山麓の市街地から山頂の展望台までロープウェイとケーブルカーが運行しており、山麓まで自転車で行けば気軽に登山できます。北海道の大自然や札幌の夜景など美しい景色をたっぷりと楽しみましょう。道中はロープウェイ山麓駅の手前のみ坂になっています。
ポートは周辺にないため、札幌医科大学周辺からスタートしましょう。
周辺のポート:なし(札幌医科大学 国際医学交流センターより約3km)
白石こころーど
美しい景色と一緒にサイクリングをたっぷり楽しめるスポットです。白石区の札幌コンベンションセンター付近から伸びるサイクリングロードで、厚別区を経由してJR北広島駅まで続いています。橋やアンダーパスによって信号待ちせずに走行できます。桜や紅葉など季節の花々を楽しみながら存分に走り続けられるでしょう。
ポートは周辺にありません。地下鉄バスセンター前駅近くのポートが主なスタート地点です。
周辺のポート:なし(札幌市民ギャラリーより約2km)
川下公園
美しい花と一緒に運動を楽しめるスポットです。白石区にある総合公園で、多くの草花や屋内外の運動場が設けられています。テニス・パークゴルフ・水泳などで楽しく体を動かせます。多くのライラックが観られる場所でもあり、春には美しい花が咲き誇ります。
ポートは周辺にないため、JR苗穂駅から走りましょう。
周辺のポート:なし(北3条通苗穂駅前より約7km)
モエレ沼公園
広大な敷地内で芸術や自然を楽しめるスポットです。東区にある大きな公園で、イサム・ノグチによりデザインされた美しい景観を鑑賞できます。桜や紅葉など四季折々の自然も多く楽しめるでしょう。公園内ではポロクルと異なるレンタサイクルサービスが提供されています。
ポートは周辺にありません。JR苗穂駅付近からの走行が必要です。
周辺のポート:なし(サッポロガーデンパークより約9km)
白い恋人パーク
おしゃれな景色とおいしいスイーツを楽しめるスポットです。西区にあるお菓子メーカーのテーマパークで、美しい英国風庭園や建物が特徴的です。チョコレートの歴史や北海道銘菓「白い恋人」の製造ラインも見学できるほか、景色を眺めながらスイーツも食べられます。
ポートは周辺にありません。地下鉄二十四軒駅付近から走ってきましょう。
周辺のポート:なし(コープさっぽろ そうえん店より約5km)
羊ヶ丘展望台
雄大な風景とおいしい料理でリフレッシュできるスポットです。中心部から少し離れた丘の上に、牧場やラベンダー畑など北海道らしい景色が広がっています。四季折々の景観を楽しんだりジンギスカンを食べたりと、都心と異なるここならではの魅力を味わえます。
ポートは周辺にありません。地下鉄豊水すすきの駅周辺から走れますが、坂道に要注意です。
周辺のポート:なし(西2丁目線H&Bプラザビル前より約10km)
まとめ
札幌で手軽に自転車を使えるサービスのポロクルについて、おすすめのサイクリングスポットと一緒に紹介しました。ポロクルを利用すると多くの人が自転車を使いやすくなり、日常生活や観光などさまざまな行動をとりやすくなります。平らな地形で広くまっすぐな道が多く伸びている札幌は自転車移動に適している街です。積極的にポロクルを利用して、快適なサイクリングを楽しみましょう。
ポロクルは冬になると休業しますが、会員登録しておけば自動で更新されます。手続きや更新料金も必要ないため、いつでも気軽に登録してみてください。