さっぽろ雪まつりの歴史と2025年の見どころまとめ

今や札幌の定番の行事となったさっぽろ雪まつり。今年の大雪像のテーマが気になるという人もいることでしょう。この記事では、2025さっぽろ雪まつりで作られる大雪像のテーマを始め、区画ごとの見どころを調査してまとめました。また、さっぽろ雪まつりの歴史についても触れています。
さっぽろ雪まつりはいつ始まった?その歴史を知ろう
さっぽろ雪まつりは、今や国内外から例年200万人を超える来場がある大きなイベントです。ここでは、そんなさっぽろ雪まつりがどのようにして始まったのかを調査してまとめてみました。
始まりは6つの雪像
1950年、当時雪捨て場だった大通公園7丁目に、札幌市内の中高生が6つの雪像を作り、それが展示されました。これがさっぽろ雪まつりの始まりです。雪合戦、雪像展、スクエアダンス、歌謡コンクール、ドッグレースなども開催し、約5万人の人出がありました。
大雪像の制作に自衛隊が参加
第5回までは雪像は中高生や一般市民により作られていましたが、第6回(1955年)からは大雪像の制作に自衛隊が参加するようになりました。この頃からさっぽろ雪まつりの知名度がアップし、本州からも観光客が訪れるようになりました。
海外からの観光客が増加
昭和50年代初めごろから、さっぽろ雪まつりの海外へのPR活動を積極的に行ったこともあり、海外からの観光客も増加してきました。また、1983年からすすきの会場が第三会場となりました(第二会場は真駒内)。そして1987年からは、会期を5日間から7日間に延長しました。さっぽろ雪まつりのイベントとしての成長がますます垣間見えます。
プロジェクションマッピングの登場
2013年には、大雪像に映像を投影するプロジェクションマッピングの活用が始まりました。また、2009年につどーむ会場が第二会場になりました。つどーむ会場では滑り台が子どもたちに人気です。そして2016年には会期が7日間から14日間になり、2017年からは12日間となりました。
コロナ禍を乗り越え新たなステージへ
コロナ禍で、2021年、2022年は集客する形での雪まつり開催は見送られました。代わりに、オンライン形式で札幌の冬の魅力について発信する「オンラインさっぽろ雪まつり」が開催されました。2023年には会場での開催が復活し、2024年には来場者数がコロナ禍前と同等規模に回復しました。今後も、さっぽろ雪まつりの更なる発展に目が離せません。
参照:さっぽろ雪まつりの歴史
2025さっぽろ雪まつりの見どころを区画ごとに発表!
2025さっぽろ雪まつりの見どころを大通会場、つどーむ会場、すすきの会場の3つに分けてお伝えします。更に、大通会場については〇丁目など区画ごとに、催し物の詳細をお伝えしますのでお楽しみに!
大通会場
開催期間:2025年2月4日(火)~2月11日(火・祝)
※22:00までライトアップされます
【1丁目:J:COMひろば】
1丁目では、スノーアクティビティが体験できます。雪玉アクティビティや雪像の穴にはまっての写真撮影をしたり、雪板で滑る体験ができたり、はたまた「アロマの足湯」まで!?雪とのふれあいを盛りだくさんに楽しみたい人はまず1丁目に行ってみては。
【2丁目:市民の広場】
2丁目では、市民雪像が飾られます。「市民雪像人気投票」も行われるため、お気に入りの雪像を見つけてぜひ投票してみてはいかがでしょうか。投票はアプリでお気に入りの雪像3基を選ぶだけなので簡単にできますよ。ちなみに2024年の人気第1位は、「湯ばーばと仲間達」がタイトルの、「千と千尋の神隠し」に出てくる登場人物をモチーフにした作品でした。
【3丁目:西 サッポロスマイルひろば 東 GX脱炭素エリア】
3丁目西には、誰もがアイススケートを楽しめるアイススケート場「スマイルリンクさっぽろ」があります。有料ですが、街中でスイスイスケートを滑る気持ちよさはぜひ体験したいところです。札幌市民なら約半額で楽しむことができますよ。
3丁目東は、環境にやさしいエネルギーだけを使用する会場です。フォトスポットや無料休憩所があり、ここで使われるストーブや電気は全て環境にやさしいものばかり。環境に関する展示も興味深いのでぜひ立ち寄ってみてください。
【4丁目:STV広場】
4丁目には、大雪像「転生したらスライムだった件」、中雪像「ブルーアーカイブ」雪像、中雪像「アークナイツ」雪像があります。大雪像「転生したらスライムだった件」では「テンペストにさっぽろが転生しちゃった件」が表現されます。主人公・リムルたちが住む町であるテンペストに札幌の街を再現してみた結果、時計台やテレビ塔があんなところに…!ぜひ間近で写真を撮るとともに、雪像の迫力を肌で感じてみてくださいね。
【5丁目:道新 雪の広場】
5丁目では、大雪像「札幌へ駆けるサラブレッド」を見ることができます。「札幌へ駆けるサラブレッド」ではサラブレッドがJRA札幌競馬場へ向かって駆け抜ける様子がリアルに表現されており、背後には札幌の時計台も見えます。迫力あるプロジェクションマッピングでは、特別な音響も導入しスピード感・立体感あふれる音と映像を楽しむことが可能です。
【6丁目:雪のアート広場】
6丁目では、本郷新記念札幌彫刻美術館による雪像彫刻を見ることができます。札幌を中心に活動する美術家や工芸家5名が、さっぽろ雪まつりの舞台で独自の世界観を表現した作品は必見です。
それから、同じく6丁目に登場する「アニメ『遊☆戯☆王』シリーズ ブラック・マジシャン・ガール」の小雪像も見逃せません。遊☆戯☆王が好きな方は特に、フォトスポットとして押さえておきたい雪像となりそうです。
【7丁目:HBC広場】
7丁目では、北海道旧本庁舎の大雪像を見ることができます。国の重要文化財に指定された赤れんが庁舎の荘厳な佇まいは、見る人を圧倒すると同時に北海道を代表する観光地として身近な存在に感じさせてくれることでしょう。
【8丁目:雪のHTB広場】
8丁目では、小樽 銀鱗荘の大雪像を見ることができます。銀鱗荘は明治後期に建てられた鰊漁家建築であり、鰊漁で栄えた猪俣氏の栄華の象徴とも言える建物です。一昔前の小樽に思いを馳せながら、銀鱗荘の大雪像をゆったり眺めてみてはいかがでしょうか。
【9丁目:市民の広場】
9丁目には、中雪像「豊作」と、2丁目と同じく市民雪像があります。市民雪像は、2丁目と9丁目合わせて80基の制作が予定されているそうです。
【10丁目:UHBファミリーランド】
10丁目には、「モンスターハンターワイルズ」より「アルシュベルド&オトモアイルー」の大雪像があります。今や大人気となった「モンスターハンター」シリーズで最新作となる「モンスターハンターワイルズ」の世界を一足早く垣間見ることができます。ファンの方は忘れずにシャッターに収めてくださいね。
【11丁目:国際広場】
11丁目では、2025国際雪像コンクールのイベントが開催されます。世界各地からエントリーしているチームのメンバーが雪像を制作している様子を見ることができるので、貴重な機会となるでしょう。
また、中雪像「雪ミクCrystal Snow Ver.」もここで見ることができます。雪ミクは2010年から実に16年もの間連続して雪像化され展示されたキャラクターとなるのだとか。夜のライトアップ時の幻想的な雰囲気もあわせて楽しみたい雪像です。
つどーむ会場
開催期間:2025年2月4日(火)~2月11日(火・祝)
10:00~16:00
※混雑状況により一部アトラクションの受付時間を早めに終了する場合があります
つどーむ会場は、雪と仲良くなって親子で遊べるエリアです。すべり台やスノーラフトなどで一日中思いっきり遊べます。何度も何度もすべり台を滑って楽しむ子どももきっと多いことでしょう。札幌の冬ならではの遊びが体験できるつどーむ会場には、ぜひ一度は訪れたいものです。
疲れたら屋内スペースのグルメブースや休憩所でちょっとひと休み。地下鉄栄町駅からつどーむ会場まではシャトルバスが運行しているのでぜひ利用しましょう。
すすきの会場
開催期間:2025年2月4日(火)~2月11日(火・祝)
※23:00までライトアップされます
※最終日は22:00消灯
大通会場が雪像メインなら、すすきの会場は氷像が見どころです。すすきの会場では、すすきのアイスワールド2025と題して大・中氷像が並ぶ幻想的な世界が広がります。雪像とはまたひと味違った、透明な氷でできた氷像ならではの美しさに目を奪われることでしょう。
すすきの会場では、魚入り氷像や氷彫刻コンクール会場の氷像など60基が展示されます。場所は、南4条通~南7条通の西3・4丁目線(駅前通)の市道となります。
今年もさっぽろ雪まつりが楽しみ!暖かくして出かけよう
さっぽろ雪まつりの歴史や今年の見どころについて解説してきました。どこから見よう?と今から雪まつり当日を心待ちにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当日注意すべきこととして、服装があります。2月の札幌は本当に寒いので、インナーに気を配ったり厚手のコートを着たりと工夫して暖かさを確保しましょう。帽子や手袋があると心強いです。
また、会場は多くの観光客でごった返します。インフルエンザなどの感染症が流行る時期でもあるので、マスクの着用をお忘れなく。楽しい思い出といっしょに、感染症も持ち帰ってしまわないように気をつけましょう。
大雪像の前で写真を撮ったり、スケートや足湯などの様々な体験をしたりと、さっぽろ雪まつりの楽しみ方は無限大。今から雪まつり当日が楽しみですね!