札幌市内で桜や梅を楽しめるスポットを紹介!開花時期の特徴や見分け方も!

札幌市内で桜や梅を楽しめるスポットを紹介!開花時期の特徴や見分け方も!

冬の時期が終わると、南から順に春を迎えていきます。日本の春は桜や梅が全国で咲き乱れる美しいもので、特に桜は気象庁が毎年開花時期の予測を出しています。
札幌の春到来は国内の他地域と比べて遅めですが、春を迎えれば市内の各所で美しい花々を一斉に鑑賞可能です。広い札幌市には花々を楽しめるスポットが多数あります。長い冬の終わりを告げる桜・梅を見て、身も心も温まりましょう。
この記事では札幌市内で桜や梅を楽しめる主なスポットを中心に紹介します。

札幌市内で桜・梅を楽しめるスポット

市内各所に多くの公園や緑地がある札幌では、さまざまなスポットで桜や梅などの花を楽しめます。特に桜の名所が多く、ところによってバリエーション豊富な景色が見られるでしょう。品種の違いによって開花時期も異なるため、訪れるたびに異なる風景を楽しめます。
札幌市内で桜や梅を楽しめる主なスポットを以下で紹介します。

円山公園・北海道神宮

中央区にある円山公園と北海道神宮は、特に桜の名所として札幌市内でも昔から人気があるスポットです。両施設は隣接しているため同時に回りやすく、敷地内の各所で多くの桜や梅を楽しめます。
主にエゾヤマザクラやソメイヨシノが植えられており、特に地下鉄円山公園駅から近い公園入口エリアで多く見られます。

所在地:札幌市中央区宮ヶ丘3(円山公園パークセンター)
    札幌市中央区宮ヶ丘474(北海道神宮)
アクセス:地下鉄東西線「円山公園」駅3番出口より徒歩5分

中島公園

中央区にある中島公園は、都会の真ん中で美しい自然を楽しめる緑豊かな公園です。公園内の各所に桜が植えられており、主にエゾヤマザクラやシダレザクラが見られます。
北海道立文学館周辺や豊平館周辺が多く植えられているほか、日中のみ入れる日本庭園もおすすめです。公園内中部にあるボート池もチェックしましょう。

所在地:札幌市中央区中島公園1(中島公園管理事務所)
アクセス:地下鉄南北線「中島公園」駅1、3番出口よりすぐ
     地下鉄南北線「幌平橋」駅1、2番出口よりすぐ
     市電「中島公園通」「行啓通」停留所より徒歩3分

大通公園

中央区にある大通公園は、札幌の中心部を東西に横切る広い公園です。西1丁目から西12丁目まで長く敷地が伸びており、各所で桜をはじめ多くの花が見られます。主にエゾヤマザクラ・ソメイヨシノ・チシマザクラが植えられており、時期ごとに異なる区画で多彩な種類の桜を楽しめます。
大通公園では桜と同時にチューリップやキタコブシなども楽しめるため、ぜひ桜とあわせて楽しんでみてください。

所在地:札幌市中央区大通西7丁目(大通公園管理事務所)
アクセス:地下鉄「大通」駅2、5、6、8、27番出口よりすぐ
     地下鉄東西線「西11丁目」駅1、4番出口よりすぐ

北海道庁旧本庁舎

中央区にある北海道庁旧本庁舎は、1888年から約80年間北海道の中枢として機能してきた建物です。「赤れんが庁舎」とも呼ばれる建物の敷地内では、カスミザクラやヤエザクラなどを楽しめます。
旧本庁舎自体は2025年3月までリニューアル工事中です。工事完了後はきれいになった赤れんが庁舎を桜とともに鑑賞できるでしょう。

所在地:札幌市中央区北3条西6丁目
アクセス:JR線「札幌」駅南口より徒歩8分
     地下鉄「さっぽろ」駅10番出口より徒歩4分
     地下鉄「大通」駅2番出口より徒歩9分

北海道大学

北区にある北海道大学は、明治時代から続く国立大学であると同時に札幌の街なかで豊かな自然を楽しめる憩いの地でもあります。広大なキャンパス内では各所で桜を見られますが、なかでも工学部前にある「一期生の桜」が有名です。1973年と1978年に植樹された桜で、合計50本の桜を楽しめます。
工学部前以外にクラーク像裏手や理学部隣などでもさまざまな桜を見られます。美しいキャンパスを散歩しつつ、多くの桜を鑑賞してみましょう。

所在地:札幌市北区北8条西5丁目
アクセス:JR線「札幌」駅北口より徒歩7分
     地下鉄「さっぽろ」駅3番出口より徒歩10分
     地下鉄南北線「北12条」駅2番出口より徒歩4分
     地下鉄南北線「北18条」駅2番出口より徒歩7分
     地下鉄東豊線「北13条東」駅2番出口より徒歩15分

新川さくら並木

北区と手稲区にある新川さくら並木は、新川に沿って植樹された全長10.5kmに及ぶ桜の並木道です。地域住民によってソメイヨシノとエゾヤマザクラが多数植えられており、美しい川の流れと桜を同時に楽しめます。海から離れている東側が特におすすめです。
新川周辺は落ち着いた住宅街のため、静かな雰囲気のなかで桜を見られます。中心街や公園とは異なる環境で、桜を見ながら散歩してみてください。

所在地:札幌市北区北24条西17丁目2
アクセス:JR学園都市線「八軒」駅より徒歩8分
     地下鉄南北線「北24条」駅1番出口より徒歩20分

モエレ沼公園

東区にあるモエレ沼公園は、彫刻家のイサム・ノグチ氏が設計した広大な公園です。多数の遊具やガラスのピラミッドなどとともに、多くの桜も植樹されています。特に「サクラの森」には約1,600本もの桜が植えられており、遊具とあわせて大人も子供も楽しめます。
モエレ沼公園の桜はエゾヤマザクラ・チシマザクラ・カスミザクラなどが中心です。広い敷地でたっぷりと遊びまわれるため、家族でのお花見にぴったりなスポットです。

所在地:札幌市東区モエレ沼公園1-1
アクセス:地下鉄東豊線「環状通東」駅よりバスで25分、「モエレ沼公園東口」「モエレ沼公園西口」停留所で下車
     地下鉄東豊線「新道東」駅よりバスで20分、「モエレ沼公園西口」停留所で下車
     地下鉄南北線「北34条」駅よりバスで30分、「モエレ沼公園西口」停留所で下車

農試公園

西区にある農試公園は、農業試験場の跡地に作られた運動公園です。園内各所でエゾヤマザクラを中心に鑑賞できて、特に交通コーナーで多く見られます。交通コーナーには桜のトンネルもあるため必見です。
広い公園内では貸し出しの自転車にも乗れます。蒸気機関車のD51も展示されているため、桜と一緒に鑑賞しながらサイクリングを楽しみましょう。

所在地:札幌市西区八軒5条西6丁目95-21(農試公園管理事務所)
アクセス:JR函館本線「琴似」駅西口より徒歩15分
     JR函館本線「発寒中央」駅北口より徒歩20分
     地下鉄東西線「琴似」駅よりバスで10分、「八軒6条西5丁目」停留所で下車

真駒内公園

南区にある真駒内公園は、広大な敷地内で約1,000本の桜を楽しめるスポットです。1972年に開かれた札幌オリンピックの開催地であり、現在は草花や川と触れ合える美しい公園として整備されています。
真駒内公園の桜はエゾヤマザクラとヤエザクラが中心です。特にセキスイハイムアリーナそばで多く鑑賞できます。桜と同時期に見ごろを迎えるカタクリの花もあわせてチェックしましょう。

所在地:札幌市南区真駒内公園3-1(真駒内セキスイハイムスタジアム)
アクセス:地下鉄南北線「真駒内」駅よりバスで5分、「上町1丁目」停留所で下車

小金湯さくらの森

南区にある小金湯さくらの森は、札幌市内でも最大規模の桜を見られる公園です。ソメイヨシノやエゾヤマザクラだけでなく、ナデン・カンザン・イトククリなどバラエティ豊かな11種類の桜を楽しめます。
定山渓温泉の近くにあり標高が高いため、桜は札幌市街地より少し遅く開花します。市街地で桜を楽しんだあとに、追加で桜を鑑賞できるスポットです。

所在地:札幌市南区小金湯604-2
アクセス:地下鉄南北線「真駒内」駅よりバスで30分、「小金湯」停留所で下車

寒地土木研究所

豊平区にある寒地土木研究所は、寒冷地における土木技術を扱う研究機関です。基本的に関係者以外立ち入り禁止の施設ですが、敷地内の精進川沿いで桜が咲く時期に一般開放されます。寒地土木研究所の桜はチシマザクラで、桜や川など色とりどりの景色を楽しめます。
駅の近くながら混雑しづらいため、ゆったりと桜を楽しめる穴場です。「桜を静かに楽しみたい」という人に最適なスポットでしょう。

所在地:札幌市豊平区平岸1条3丁目1-34
アクセス:地下鉄南北線「中の島」駅1番出口より徒歩3分

福住小川公園

豊平区にある福住小川公園は、落ち着きと利便性を両立した公園です。中央に「ウラウチナイ川」という小川が流れており、川沿いに桜の木が植えられています。さわやかな川のせせらぎと同時に桜を楽しめる場所です。
福住小川公園は地下鉄福住駅付近の住宅街にあり、アクセスしやすい場所ながら落ち着いた雰囲気をも備えています。気軽にリフレッシュできる穴場として魅力的な公園です。

所在地:札幌市豊平区福住2条2丁目5
アクセス:地下鉄東豊線「福住」駅3番出口より徒歩5分

平岡公園

清田区にある平岡公園は、大規模な梅林が整備されている公園です。広大な敷地内に紅梅・白梅が多数咲き誇り、カラフルな美しさを見せてくれます。梅の花は見た目だけでなく香りも良いため、目と同時に鼻でも楽しめるでしょう。
平岡公園では毎年梅の開花期間にあわせて「ひらおか梅まつり」が開催されます。そばやソフトクリームなどを味わえるため、五感をたっぷりと使って楽しみましょう。

所在地:札幌市清田区平岡公園1-1
アクセス:JR千歳線「新札幌」駅よりバスで15分、「平岡6条4丁目」停留所で下車
     地下鉄東西線「大谷地」駅よりバスで15分、「平岡5条6丁目」停留所で下車
     地下鉄東豊線「福住」駅よりバスで20分、「アリアパーク平岡」停留所で下車

札幌における桜と梅の開花時期

札幌や北海道では、桜と梅の開花時期に道外と異なる特徴があります。道外では春の初めに梅が咲き、その後遅れて桜が咲きます。しかし、北海道では桜と梅がほぼ同時に咲きます。梅より桜が先に咲くケースも珍しくありません。冬が長い北海道では春になっても気温が上がりづらく、なかなか梅が開花できる状態になりません。その間に桜が開花できる状態になり、結果として梅と桜がほぼ同時に開花します。
桜・梅ともに、札幌市ではゴールデンウィークごろの開花が一般的です。5月上旬に満開を迎える場合が多く、ゴールデンウィーク後半に多くのスポットでお花見を楽しめるでしょう。基本的に梅は桜よりゆっくり咲いてゆっくり散ります。そのため、梅の見ごろは桜より長く予測されます。

桜と梅の見分け方

桜と梅はどちらも春に咲く花であり、見た目も似ています。そのため、「桜と梅の区別がつかない」という方も少なくありません。
桜と梅を見分けられる主な違いとして以下のものが挙げられます。

  • 花びらの先に切れ込みがあれば桜、丸くなっていれば梅
  • 枝と花の間に茎のような花柄があれば桜、花柄を挟まず枝に直接ついていれば梅
  • 幹が赤茶色でゴツゴツしていれば桜、黒ずんでザラザラしていれば梅
桜の花
梅の花

桜や梅と似ている春の花として桃も挙げられます。桃の花は梅と同じく枝に直接つきますが、花びらの先がとがっている点で異なります。幹が白っぽくツルツルしている点も特徴です。道外では開花時期の違いでも判断可能ですが、3種類ともほぼ同時に咲く北海道では判断材料になりません。
春に多く見かける花として、桜・梅・桃の違いを覚えておけば役立つでしょう。

まとめ

札幌市内で桜や梅を楽しめる主なスポットを中心に紹介しました。春を感じられる桜や梅の花は見ているだけで暖かく感じられます。マナーを守りつつお花見を楽しんだり静かに花を観賞したりと、春の訪れを味わえるでしょう。寒冷な北海道では、春の暖かさが特にありがたく思えます。多くのスポットで開花シーズンは混雑するため、駐車場や駅などの位置確認を事前に行っておきましょう。
春は多くの人の生活環境が変化する季節であり、美しい花々は新生活に臨む人を応援してくれるように感じられるでしょう。桜や梅を楽しんで、新しい暮らしをも楽しむ原動力にしてみてください。