職業指導員って?ユーリード福住の職業指導員にインタビュー

公開日:2025/04/04
職業指導員って?ユーリード福住の職業指導員にインタビュー

職業指導員とはどのような仕事なのでしょうか。この記事では、職業指導員の仕事内容などを調査し、分かりやすくまとめています。また、ユーリード福住の職業指導員の方にインタビューをした様子をお伝えします。

職業指導員って一体何?どんな内容の仕事なのかを詳しく解説

職業指導員と言うと、あまり馴染みがないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、職業指導員を一言でいうとどんな仕事なのか、具体的な仕事内容はどんな感じなのかについて解説していきます。

職業指導員とは何か

職業指導員という仕事の定義について調べたところ、あるサイトが下記のように定義していました。

職業指導員とは障害者や難病にかかっている人を対象に、一般企業で働くために必要なスキル・技術やマナーを身に付けるための支援を行う職種です。

引用:職業指導員とは?業務内容・給料・仕事のキツさ・やりがいなどを調査 | ミライクス (miraix.jp)

この定義を見ると、職業指導員が「指導」するのはどうやら健常者ではなく、「障害者」や「難病にかかっている人」のようです。そのためか、職業指導員が勤務する場所は、就労継続支援A型や就労継続支援B型、就労移行支援などの事業所がほとんどであると言われています。

職業指導員の具体的な仕事内容

職業指導員の仕事内容はその事業所によって違いはありますが、大きく分けると次の4つになります。

●職業訓練の実施
パソコン・木工・縫製・農業・飲食サービスなど、利用者が仕事に必要なスキルを習得するために指導・訓練のサポートを行います。障害を持つ人は一人一人障害の度合いや身体能力などに違いがあるため、職業指導員はその人の適性や希望に合わせてやり方を変えたりしながら技術を指導します。

●利用者への就職サポート
利用者の履歴書作成の手助けをしたり、面接指導を行ったりといった就職サポートを実施します。就労に繋げるために職場実習や就業体験を行うこともあります。

●利用者の就労後のフォロー
利用者の就労が決まった後、利用者が就労先で業務がきちんとできているかなどの確認や就職先への訪問を継続的に行うなど、就労後のフォローも担当します。

●利用者本人とその家族からの相談を受ける
職業指導員は、利用者だけではなくその家族からも相談を受ける場合が生じることがあります。利用者やその家族と密にコミュニケーションを取ることが大切になってきます。

参照:【2023年最新】職業指導員とは?仕事内容・就労継続支援A型とB型の違い・必要資格について解説 | 「カイゴジョブ」介護職の求人・転職・仕事探し (kaigojob.com)

職業指導員と生活支援員との違い

職業指導員と同じように、障害者のサポートをするお仕事に「生活支援員」の存在があります。この2つはよく混同されやすいので、ここでは職業指導員と生活支援員の違いを比較しながら説明していきます。

●職業指導員●

  • 【役割】障害者の就労をサポート
  • 【支援対象】障害者や難病患者、児童養護施設などに入所している児童
  • 【支援内容】職業訓練の実施・サポート

●生活支援員●

  • 【役割】障害者の日常生活をサポート
  • 【支援対象】就労継続支援A型・B型、グループホームなどに入所している障害者や難病患者
  • 【支援内容】食事や排せつ、日中活動の支援など

事業所によっては、職業指導員と生活支援員の仕事内容は境目が曖昧で、生活支援員が利用者の就労のことを担当したり、一人の人が両方の職務を兼務したりする場合もあるようです。

参照:職業指導員とは?業務内容・給料・仕事のキツさ・やりがいなどを調査 | ミライクス (miraix.jp)

ユーリード福住の職業指導員の方にインタビューしてみた結果

ユーリード福住には職業指導員がいらっしゃいます。ここでは、ユーリード福住の職業指導員の方に、仕事に対する考え方などをインタビューした内容についてお伝えします。

コラム執筆者
コラム執筆者
お疲れ様です。よろしくお願いします。
職業指導員
職業指導員
よろしくお願いします。
コラム執筆者
コラム執筆者
では最初に、ユーリード福住での職業指導員としての主な業務を教えてください。
職業指導員
職業指導員
まず、リストアップの仕事の管理ですね。あとは、利用者さん一人一人のその日にやった作業の管理や、体調管理、掃除、片付けなどの雑用。そして、就労を考えている人に対しての情報収集と「履歴書の作り方」などの資料作成も業務の一つです。
ある利用者さんは障害者雇用で正社員として働くことを目指していらっしゃるのですが、面接で障害の伝え方とか、聞かれたことへの答え方を一緒に勉強しています。事前にウェブサイトなどで質問内容を調べたりもします。
障害のことはきちんと先方に伝えないと、せっかく採用になっても、後から伝わってないことが分かって苦しくなって辞めてしまったら本末転倒なので。しっかりここで情報を集めて一人一人に合った資料を提供して、本人が困らないようにしていければと思っています。
コラム執筆者
コラム執筆者
いろいろな業務があると知って驚きました。
では、障害者の方々の就労支援において、特に心がけていることは何ですか?
職業指導員
職業指導員
利用者さんの就労に対してのビジョンと実際の企業が求めている障害者雇用に対するビジョンとのギャップをならしていかなければならないと思っています。
コラム執筆者
コラム執筆者
そのギャップというのは差が開いていると思いますか?
職業指導員
職業指導員
人それぞれだとは思うのですが、頑張っている人でもギャップはあるようです。なんとなく来年くらいに就職できればいいや、と思っている人には、こちらの方でアドバイスして本人の気持ちを軌道修正して、提案していく必要があると感じています。それがギャップをフラットにするためにしていることですね。
コラム執筆者
コラム執筆者
すごく難しそうですね。ありがとうございます。
この仕事に携わることになったきっかけや決断に至った背景を教えてください。
職業指導員
職業指導員
最初は老人福祉の仕事をしていて、それもやりがいがあって楽しかったのですが、2人目の子どもを授かったことがきっかけでやめました。次に友人に障害福祉の仕事を紹介されてやってみたらすごく魅力を感じました。障害者の方の特性というかカラーがたくさんあって、老人福祉との違いを勉強させていただき、「こういう仕事もあるんだ」と思いました。
その後一般企業に勤めたこともあったのですが、障害福祉の仕事の魅力が忘れられなくて、それからは障害福祉以外の仕事はやらないと決めました。
コラム執筆者
コラム執筆者
障害福祉の仕事にはどのような「魅力」があると思いますか?
職業指導員
職業指導員
人それぞれ持っている障害はバラバラで、同じ病名でもバラバラで、さらに度合いもバラバラ。通常の生活を送ることが困難な人でも、通常の生活を送れているように見える人でも、みんな大変さは実は同じです。それに、障害は病気ではないのですぐに人生が終わるわけではないから道のりが長い、支援も長い。20歳の子だったら、40歳になったらどうなるんだろう、その時のこと考えたら今何が必要なんだろうって考えますね。そんな風に長く考えられるからこの仕事は魅力的だと考えます。あらゆることに対して、どうしてなんだろう、どうしていけばいいんだろうって考えられるのは障害福祉の世界だけです。
コラム執筆者
コラム執筆者
なるほど、分かりました。
では、障害者の方々が自信を持って働けるようになるために、どのような工夫をしていますか?
職業指導員
職業指導員
私自身が、一人一人に対して真剣じゃなきゃいけないなあ、と思います。私も完璧じゃないから、今日これがダメだったな、と日々思っていますけど、真剣な気持ちは絶対に伝わると思っていますし伝えなくてはいけないですよね。
コラム執筆者
コラム執筆者
ありがとうございます。
先ほど、いろいろな障害の方の支援の方法を考えることが魅力的だと仰っていましたが、支援する方の障害の特性に応じて、どのようにアプローチを変えていますか?
職業指導員
職業指導員
まず、障害についての知識は絶対に必要です。さらに人それぞれの特性があるので、日々それを把握しなくてはなりません。この事業所で行うのはパソコンの作業なので、なかなかコミュニケーションをとるのは難しいのですが、面談に携わる、または話しかけること、あとは観察に徹することで様子を見ます。
いつもと身体の角度が違うけどどうしてだろうとか、この人はさっきはああで今はこうだけど時間帯によっていろいろなことが変わるのかなと考えたり、お薬の調子を聞いてみたり、家庭環境とか私生活について聞いてみたりします。「それっていつごろからですか?」と聞いて、その変化の時期が、私のキャッチした情報の時期と一緒だったら、それをちゃんと覚えておいて、その人の特性に反映させていきます。
コラム執筆者
コラム執筆者
目に見えない努力をいろいろなさっているのがすごいです。
では、この仕事で特に難しい、大変だと感じるのはどんな場面ですか?
職業指導員
職業指導員
まだ付き合いが浅くて、利用者さんの特性をまだよく把握していない状態で、その利用者さんがすごく困っているのになかなか助けるという結果につながらない時に、すごく大変さを感じます。
コラム執筆者
コラム執筆者
そういう時はどうしていらっしゃるのですか?
職業指導員
職業指導員
その失敗したことについて本人がどう感じるか分からないのですが、失敗したことが必ずしも「悪」なのではなくて、その人の人生の糧としていけたらと思います。あの時失敗して、〇〇さんがこうなってしまったのは、お互いの距離が遠かったという原因があったのと、何かがあってこうなったのは一つの勉強としてお互いに次に繋げていこう、という風には考えています。
コラム執筆者
コラム執筆者
とても素敵な考え方ですね。
この仕事において一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?
職業指導員
職業指導員
朝利用者さんが来た時に皆さんに会う瞬間がやりがいに繋がっています。この人が今日ここに来てくれたというのがうれしいですね。
コラム執筆者
コラム執筆者
なんだか私も嬉しい気持ちになりました。
最後の質問です。これからユーリード福住での勤務を考えている人に向けてメッセージをお願いします。
職業指導員
職業指導員
ここはパソコンを使う仕事しか今のところ無いので、ハードルが高く感じる方もいらっしゃるようなのですが、ちょっとでもここの作業をやってみたいと思う方がいらっしゃるのであれば、来たら後悔はしないと思います!
コラム執筆者
コラム執筆者
どうもありがとうございました。

職業指導員は特に利用者の「就労」に関して頼りになる存在!

職業指導員について解説してきました。職業指導員は、特に利用者の「就労」に関する相談に乗ってくれる、頼りがいのある存在です。
ユーリード福住の職業指導員の方へのインタビューは、彼女の優しさや目に見えない努力がたくさん伝わってくる内容でした。特に、利用者の特性を理解するのに会話や観察など並々ならぬ努力をされていることを知り、感謝の気持ちがこみ上げてきました。
ユーリード福住にはこんな素敵な職業指導員の方がいらっしゃるので、事業所選びのひとつのきっかけにしてみるのも良いかもしれません。