夏に食べたい野菜・トマト!栄養や人気レシピなどを調査

夏バテしがちな季節に積極的に食べたい野菜「トマト」。毎日何気なく料理に使っているトマトのことを皆さんはどれくらい知っていますか?この記事では、トマトとはどんな野菜なのかを改めて紹介するとともに、トマトを料理する時に使える豆知識やおすすめ調理法についてわかりやすく解説します。
トマトは何科?産地や選び方・栄養などについてまとめて解説
甘くて美味しいトマトは夏が旬の野菜の一つです。ここでは、トマトについて深掘りし、知っておくと得するかもしれない豆知識をご紹介します。
トマトは何科?どこで採れる?昔は毒だったって本当?
トマトは「ナス科ナス属」の野菜で、ナスやジャガイモの仲間です。原産地は南アメリカのアンデス山脈と言われていて、16世紀にヨーロッパに伝わり、日本には江戸時代に伝わってきました。
と言っても、最初は観賞用として栽培されていたそうです。なぜかというと、ヨーロッパではトマトに外見が似た猛毒の草があったため、トマトにも毒があるから食べられないと思われていたからです。日本でも、トマトの青臭さと鮮やかな赤色のため食べるのを拒否され続け、明治になってやっと食用になったそうです。
現在は国内でたくさんのトマトが作られていますが、収穫量が一番多いのが熊本県です。その次に北海道、愛知県と続きます。スーパーに行くと、くまモンの絵がプリントされているトマトのパッケージをよく見かけるのでぜひチェックしてみてください。
参照:
トマトは毒だった? – JA堺市(堺市農業協同組合)
トマトまるごと まるわかり!:農林水産省:農林水産省
食べるとどんな効果がある?トマトの栄養について
トマトにはたくさんの栄養がありますが、特に有名なのがリコピンです。トマトがなぜ赤いのかと言うと、トマトに含まれるリコピンの色が赤いからです。リコピンには、生活習慣病の予防や老化を抑制する効果が期待されています。
他に含まれている栄養成分には、βカロテンやビタミンC、ビタミンE、カリウム、食物繊維などが挙げられます。βカロテンには抗酸化作用が、ビタミンCには美肌効果や風邪予防効果が、ビタミンEには老化を抑制する効果が、カリウムには塩分の排出を助ける効果が、食物繊維には腸内環境を整える効果がそれぞれ期待できます。
リコピンは、生のトマトを食べるよりもトマトジュースなどの加工品を利用した方が効率よく摂取することができるほか、トマトをオリーブオイルなどの油と一緒に調理することでもリコピンの吸収性を高めることが可能です。生のトマトももちろん美味しいですが、加工品や油を使った料理を試してみるのも、リコピンを効率的に摂るには良い方法だと言えそうです。
参照:トマトの栄養/トマトのちょっといい話:一般社団法人 全国トマト工業会
トマトが長持ちする保存方法とは
生のトマトは10℃前後で保存するのが望ましいと言われています。そのため、冷蔵庫の野菜室で保存するのが良いでしょう。その際、1個ずつキッチンペーパーで包み、ヘタ側を下にして保存用ポリ袋に入れてから野菜室に入れると、傷みにくく、かつ長持ちさせることができます。7~10日以内に食べ切りましょう。
青いトマトを買ってしまったときは、常温で保存して追熟させてから冷蔵庫の野菜室に入れることで美味しく食べることができます。
参照:トマト保存&長持ちさせるコツ!野菜室にそのままはNG!?|カゴメ株式会社
トマトの賢い選び方!甘いのはどれ?
トマトを選ぶ時、下記の点に気をつけて選ぶと良いです。
- 実が真っ赤に熟しているものを選ぶ
- ヘタが濃い緑色のものを選ぶ
- 全体的に丸みを帯び、ハリとツヤがあるものを選ぶ
- ずっしり重く、触ると硬いものを選ぶ
- スターマークと呼ばれる放射状の線がおしりにあるものを選ぶ
この中でも特に注目したいのが「スターマーク」です。トマトのおしりを見て、星のような形の線が伸びていたらそのトマトは甘くて美味しいということ。スーパーなどでトマトを買う機会があったら、ぜひスターマークをチェックしてみましょう。
参照:トマトの選び方を5つのポイントに分けて解説!注目するべきスターマークとは – 野口ファーム
トマトの人気レシピを調査!湯むきなどおすすめ調理法も紹介
トマトは生のままでも加熱しても美味しいのでいろいろな料理に使いやすいですよね。ここでは、トマトを調理する視点で、崩れない切り方や皮むきの仕方、おすすめのメニューなどについて調査したことをまとめました。
トマトを崩さずにスライスするには?
トマトを切ったら形が崩れて種や水分が出てしまってうまくいかない、などということはありませんか?トマトを綺麗にスライスするには、下記の2点に気をつけてみてください。
・熟しすぎたトマトを買わない
まず熟しすぎたトマトを買わないことが大切です。トマトは熟しすぎるとブヨブヨになってしまい、どんな方法で切ってもうまく切れないので注意が必要です。新鮮でおいしいトマトの選び方は、前述したとおりですのでどうぞ参考にしてください。
・よく切れる包丁を使う
トマトを綺麗にスライスするには、よく切れる包丁を使うことも重要なポイントの一つです。包丁の切れ味が悪いと、力を入れて切ることになりトマトが潰れてしまう恐れがあるので、包丁が切れなくなってきたら研ぐことを意識してみてください。
参照:トマトの崩れない切り方。種や汁を出さないコツを解説 – Fily
トマトの湯むきを簡単に!おすすめの方法を紹介
トマトはそのまま調理しても美味しいのですが、皮が口に残る場合があるので気になる人もいるでしょう。そんな時、トマトの皮を湯むきすることをおすすめします。口当たりがよくなるだけでなく、味が染み込みやすくなります。
しかし、湯むきと言うと面倒に感じることもありますよね。ここでは、簡単にできる「トマトを冷凍して皮をむくやり方」をご紹介します。
- ヘタの反対側に十字の切れ目を入れたトマトを冷凍する
- 水につけて皮をむく
冷凍したトマトを水につけると、自然に皮が剝がれてきてするんとむくことができます。このやり方で皮をむいたトマトは生食には向きませんが、トマトソースを作るときなどにぴったりです。また、トマトがたくさん家にある時にまとめて冷凍してしまえば、長持ちするだけでなく使う時に皮むきもできるのでおすすめです。
参照:トマト&ミニトマトの「湯むき」のやり方。ひと手間でおいしくきれいに – macaroni
トマトの人気レシピを調査!おすすめメニューはこれ!
トマトを使った料理は多岐にわたり、どれも美味しいものばかり。ここでは、トマトを使った人気レシピを調査し、今日のごはんのヒントにできるようにおすすめメニューを挙げていきます。
●サラダ
サラダにはトマトを入れるという人は多いでしょう。彩りが華やかになるというだけでなく、味のアクセントにもなります。レタスやきゅうりが無くても、スライスしたトマトにオリーブオイルと塩・こしょうをかけるだけでおしゃれなサラダが完成します。そこにモッツァレラチーズを加えればカプレーゼ風にもできますね。
トマトは油と相性が良いので、トマトのサラダはリコピンを効率よく摂取するのに適したメニューだと言えます。
●マリネ
マリネの人気レシピを調査したところ、オリーブオイルでトマトやなすを炒めて、マリネ液に漬けるというやり方が簡単で美味しそうでした。適度な酸っぱさが夏バテに効きそうですね。なすの他にもズッキーニや新玉ねぎでマリネを作っても美味しそうです。いろいろな野菜で作ってみてください。
参照:人気1位|トマトのマリネの殿堂入りレシピTOP15【つくれぽ1000】から厳選!| ちそう
●味噌汁
トマトを味噌汁に入れるの!?と驚く人もいるでしょう。意外かもしれませんが、これが合うんです!味噌汁のカツオや煮干しの出汁に含まれる「イノシン酸」が、トマトに含まれる「グルタミン酸」と合わさって奥深く豊かな旨味を生み出し、美味しい味噌汁になります。
おすすめの具材はシーチキンと玉ねぎ。この味噌汁は筆者も実際に作ってみましたが、シーチキンの油でトマトなどの具材を炒めるので手軽かつヘルシーで美味しく仕上がります。
参照:
【トマトの味噌汁】は相性バツグン!美味しい理由や作り方を解説 | 食・料理 | オリーブオイルをひとまわし
シーチキンとトマトの具沢山チーズおみそ汁 | レシピ | はごろもフーズ
●パスタ
トマトはパスタと相性抜群。その証拠に、トマトのパスタにはポモドーロ、トマトクリームパスタ、ペンネ・アラビアータ、ナポリタンなど様々な種類があります。具材も、なす、ベーコン、チーズ、エビなど相性の良いものが多く、アレンジは無限大です。
筆者のおすすめレシピはシンプルにベーコンとトマト缶だけでできるトマトパスタです。コンソメやチーズなどを入れなくても、しっかりトマトの味が効いていることで物足りなさを感じない仕上がりになっています。
参照:門外不出のトマトパスタ1万レポ感謝! by ともんちっち 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが392万品
●トマト鍋
鍋を囲んで、家族でわいわい食べるのは楽しいものです。味噌、水炊き、キムチ鍋などたくさんの種類の鍋料理がありますが、最近はトマト鍋もメジャーになりつつあります。
作り方は簡単で、トマト缶と水、コンソメ、酒、みりんなどの調味料を鍋に入れてスープを作り、そこにウインナーや鶏肉、野菜、魚介などの好きな具材を入れて煮込むだけ。〆にごはんを入れてリゾットにするのも良し、パスタやうどんを入れるのも良し、アレンジ次第でいろいろ楽しめます。
簡単で豪華に見えるので、お友達が集まるパーティーにも適しています。
参照:トマト鍋❤チーズ by MyDining 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが392万品
美味しくて栄養豊富なトマトはこれからの季節にぴったりの野菜
トマトの豆知識やレシピなどについて解説してきました。トマトは、美味しいだけでなく体に嬉しい栄養がたくさん詰まった野菜です。いろいろな野菜と相性が良いので、調理方法次第で違った印象の料理を楽しむことができます。これからの季節は暑さにより体調を崩しがちなので、夏が旬のトマトを積極的に食べて栄養補給し乗り切りたいものです。