Webブラウザの種類や選び方を紹介!Webページを快適に閲覧しよう!
パソコンやスマートフォンなどを使い多くの人がインターネットを利用する現代では、日常的にWebサイトやWebアプリなどが閲覧されています。Webサイト・Webアプリなどの閲覧には「Webブラウザ」が必要になるため、あまり意識せずとも多くの人がWebブラウザを使っています。
Webブラウザは端末に最初からインストールされているものだけでなく、自分でもインストール・利用が可能です。ブラウザごとの特徴や選び方を把握して、自分に最適なものを使ってみましょう。この記事ではWebページの表示に必要なWebブラウザについて、種類や選び方などを紹介します。
Webブラウザとは
WebブラウザとはWebサイトやWebアプリなどの閲覧に使用するソフトウェアです。英語の「browse(閲覧する)」に由来する名前で、インターネット上に存在する多数のWebページを「閲覧する」ために使用します。パソコンやスマートフォンなどからWebページを見るためには何らかのWebブラウザが必要です。しかし、基本的には最初からWebブラウザがインストールされているため意識する機会は多くありません。
最初からインストールされているもの以外のWebブラウザを使用したい場合、公式サイトやアプリストアなどからインストールしましょう。Webブラウザごとに使用できる機能やUIなどが異なります。自分が使いやすいと感じるものを見つけましょう。パソコンやスマートフォンなど、端末ごとに使用感が異なる点にも要注意です。
なお、Webアプリについてはこちらの記事も参考にしてください。
主な機能
Webブラウザにはさまざまな機能が搭載されており、インターネットを便利に活用できます。主な機能として以下のものが挙げられます。
・Webページの表示
世界中で制作・公開されているWebページを端末に表示して閲覧できます。今この記事を読むためにも使用している可能性が高く、あまり意識せずとも使っている機能です。すべてのWebページに設定されているURLを使って、指定したページを表示します。
・ブックマーク
任意のWebページをすぐに表示できるよう設定します。URLを入力したり検索して選んだりする必要がなく、閲覧したいページを手軽に表示できます。利用頻度の高いWebアプリや読みかけのページなどを登録しておくと便利です。
・タブブラウジング
Webブラウザ内で複数のWebページを表示して、タブで切り替えられます。素早く閲覧ページを切り替えられるため、多くのページを同時に見たい場合に役立ちます。Webブラウザ自体を複数使用する場合と比べてメモリを節約できる点もメリットです。
・情報の保存
閲覧・入力した情報を保存して、2回目以降の利用を快適にできます。Webブラウザが搭載している「Cookie」という機能を使用しており、Webサイトに自動でログインしたりID・パスワードを簡単に入力したりできます。無効化や削除も可能です。
プラグイン
Webブラウザによってはあらかじめ搭載されている機能だけでなく、任意で「プラグイン」と呼ばれる機能追加も可能です。「アドオン」や「拡張機能」などと呼ばれる場合もあり、任意の機能を増やしてWebブラウザの利便性を向上させられます。広告を非表示にしたり各種の外部サービスと連携させたりと、バラエティ豊かなプラグインが公開されています。
プラグインの導入はWebブラウザから専用ページにアクセスして行います。使用しているWebブラウザでのプラグイン導入方法について調べておきましょう。パソコン版Google Chromeの場合は「右上の3点リーダー」→「拡張機能」→「Chromeウェブストアにアクセス」で導入ページを開けます。
Webブラウザの種類
Webブラウザにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。多くの人が使用するGoogle Chrome以外も試してみて、お気に入りのWebブラウザを探してみましょう。無料でインストールできる主なWebブラウザの例を以下で紹介します。
Google Chrome
Google社が提供しているWebブラウザで、2024年現在は国内外問わずトップシェアを誇ります。ChromebookやAndroidスマートフォンでは標準でインストールされています。「Chrome」とはWebブラウザにおいてウィンドウ周りのUIを意味しており、UIに注力するWebブラウザという意味を込めて命名されました。
参照:Browser Market Share Worldwide
【続報】「Google Chrome」に込めた思い,開発担当者への質疑応答から
動作速度の速さやシンプルでわかりやすいUIが特徴です。ユーザーがわずらわしさを感じずにサクサクとWebページを閲覧できます。プラグインやテーマも豊富に利用できるため、さらに使いやすくなるようなカスタマイズも可能です。
複数の端末で使用しているGoogle Chromeと連携させられます。パスワードやブックマークなどを共有できるため、パソコン・スマートフォンなど各端末で同時に利用しやすくなります。
Safari
Apple社が提供しているWebブラウザです。macOSやiOSなど、Apple社のサービスにあわせて最適化されています。MacBookやiPhoneなどに標準でインストールされている一方、WindowsやAndroidなどでは原則利用できません。
Apple製品に特化しているWebブラウザのため、Apple製品で高いパフォーマンスを発揮できる構造です。ほかのApple製品と同期も可能で、複数端末でWebページをスムーズに閲覧できます。バッテリー消費量の小ささもSafariの魅力です。効率的なメモリ管理で電力消費量を抑えており、ノートパソコンやスマートフォンなどのバッテリーを長時間保たせられます。外出中にApple製品でWebブラウザを多用する場合に最適でしょう。
参照:Safari公式サイト
Microsoft Edge
Microsoft社が提供しているWebブラウザです。Windowsに標準でインストールされており、macOSやAndroidなど他ブラウザでもインストールできます。Google Chromeに近い「Chromium」というエンジンから開発されているため、Google Chromeとほぼ同じ動作をしてくれます。同社が提供していた「Internet Explorer」に代わり開発されました。
Microsoft Edge独自のメリットとして「AIの活用」「情報整理機能」などが挙げられます。Microsoft社が提供している生成AI「Copilot」を手軽に使用できて、質問・文章の要約・画像生成などを行えます。情報整理には「コレクション」機能が便利です。任意のWebページをサムネイル付きで保存して、一般的なブックマーク以上にわかりやすく整理できます。
Mozilla Firefox
Mozilla社が提供しているWebブラウザです。標準インストールされている端末はありませんが、Windows・MacOS・iOSなど幅広い端末でインストールできます。オープンソースのため世界中の有志がソースコードを確認できて、バグの改善を比較的容易におこなえます。
Firefoxの大きな特徴として「トラッキング防止機能」があります。トラッキングは「追跡する」という意味です。多くのWebサイトは閲覧者の検索ワードやほかの閲覧ページなどを記録しており、サイトの改善やマーケティングなどに活用しています。トラッキング防止機能はトラッキングによる情報記録を防ぐもので、プライバシーの保護に役立ちます。
Vivaldi
Vivaldi Technologies社が提供しているWebブラウザで、開発者は昔「Opera」というWebブラウザを開発していました。各種のOSに対応しており、幅広い端末で使用できます。Chromiumを使って開発されているWebブラウザで、Google ChromeのプラグインをVivaldiでも利用可能です。
多くの機能が搭載されており、Webブラウザをたっぷりと活用できます。表示しているページ全体でスクリーンショットを撮影したり、広告を非表示にしてWebサイトを閲覧したりも可能です。
カスタマイズ性も非常に高く、ユーザーの好みに合わせて多くの設定変更を行えます。タブを横や下に配置したり複数のページを同時に表示したりと、自分が使いやすいようにカスタムしましょう。設定言語として「関西弁」も選べます。
参照:Vivaldi公式サイト
Brave
Brave Software社が提供しているWebブラウザです。WindowsやiOSなど各種OSに対応しているため、多くの端末でインストールできます。Firefoxを開発したMozilla社の共同設立者と従業員がBraveを開発しました。
広告とトラッキングの強力なブロック機能が特徴的で、プライバシーを守りつつ快適にWebサイトを閲覧できます。Webページ内だけでなく動画共有サイトの動画広告もブロック可能です。広告の表示を防ぐとページの読み込み速度が上がるため、閲覧速度の向上も期待できます。
ほかのWebブラウザに登録しているブックマークの移行も可能です。Braveへの移行をスムーズに行えるため、気軽に試してみましょう。
参照:Brave公式サイト
Arc
The Browser Company社が提供しているWebブラウザです。2024年現在はMacOS・iOS・Windowsに対応しています。2023年に新しく生まれたWebブラウザで、現在大いに注目を集めています。
Google ChromeやSafariなど、従来のWebブラウザとは異なる発想で開発されました。独特なデザインのため慣れるまでに時間を要しますが、特にタブの整理を効率よく行えます。Google Chromeと同様のプラグイン導入や他Webブラウザからのブックマーク・パスワードなどの引き継ぎなども可能なため、比較的手軽に移行できるでしょう。初回起動時にアカウントの作成が必要な点には注意が必要です。
参照:Arc公式サイト
Webブラウザの選び方
多くの種類が提供されているWebブラウザを選ぶために、さまざまな選択基準が考えられます。自分がWebブラウザに求める要素を考えると選択基準を決めやすくなるでしょう。以下ではWebブラウザの主な選び方を紹介します。
動作速度
Webサイトを表示する速度がWebブラウザの選択基準として数えられます。多くのWebページを次々に表示するため、都度表示に長い時間がかかるとストレスが溜まりやすくなります。画像や動画など容量の大きなデータは読み込みに時間がかかりやすく、表示の際にWebブラウザの動作速度から大きな影響を受けます。
Webブラウザの多くは動作速度も考慮して開発されており、特にGoogle ChromeやSafariなどが高速で動作するとされます。Google Chromeはメモリ消費量が増えやすい点もあるため、パソコンの性能を考慮しつつ選んでみましょう。
安全性
Webブラウザ使用時の安全性も重要な選択基準です。インターネットで世界中と接続するため、場合によってはWebサイト閲覧中に悪意のあるページを開くかもしれません。Webブラウザ自体の機能にも注意が必要です。多くのブラウザはユーザーの情報を収集する「トラッキング」を行っているため、プライバシー面で安全性が低いと考えられる場合もあります。
閲覧時のリスク回避には、セキュリティが強固なWebブラウザの選択が大切です。トラッキングしていないブラウザであればプライバシー面からも安心できます。Mozilla FirefoxやBraveなどは安全性が高いブラウザとして知られます。
カスタマイズ性
Webブラウザのカスタマイズ性も考慮してみましょう。設定変更やプラグイン導入などにより好みのブラウザを作れれば、Webサイトの閲覧を楽しく便利に行えます。使用頻度の高い機能を使いやすい場所に配置したり背景色の変更でページを見やすくしたりと、さまざまなカスタマイズが考えられます。
カスタマイズ性の高いWebブラウザとしてVivaldiが知られます。設定変更でブラウザ全体を大きく変更したり多数のプラグインで機能を追加したりして、自分に最適なブラウザを構築可能です。使いやすいブラウザを利用して作業効率の向上を図りましょう。
同期の可否
複数端末で同期させられる範囲もWebブラウザ選択時の検討材料です。パソコンやスマートフォンなど異なる端末でも、Webブラウザの情報を同期させられれば手軽に使用できます。「パソコンで閲覧していたページを移動中にスマートフォンで続きから閲覧する」のようなことを容易に行えます。WebアプリのログインIDやパスワードをWebブラウザに保存・同期させれば、端末を問わずログインの手間を省けるでしょう。
一般的にWebブラウザの同期は同種のブラウザや同じ企業のサービスで利用できます。ブラウザ以外にも多くのサービスを提供している企業であれば、同期による恩恵も広がります。Google Chrome・Safari・Microsoft Edgeなどが多くのサービスを提供する企業のWebブラウザです。
まとめ
Webページの表示に必要なWebブラウザについて、種類や選び方などを紹介しました。普段意識せずに使用しているWebブラウザも、特徴や使用できる機能などを把握するとさらに使いこなせます。さまざまな種類が提供されているため、自分に適したものを選んでみましょう。Webサイトをより快適に利用できます。
さまざまな場面でインターネットが利用される現代は、WebサイトやWebアプリなどの閲覧機会もビジネス・プライベートを問わず多くあります。使いやすいWebブラウザでWebページをスムーズに閲覧できれば、公私ともにストレスの減少にも繋がるでしょう。快適で能率的な生活のためにも、Webブラウザの選択から考えてみてください。