サステナブルな暮らし・実践編!地球に優しい取り組みを紹介
「サステナブルな暮らし」が地球のために良いことは知っているけれど、具体的に何から始めればいいのかいまいちよくわからない・または実践までの一歩が踏み出せない、という人は多いのではないでしょうか。この記事では、サステナブルな商品・サービスや、一人でもすぐにできるサステナブルな生活習慣の紹介を通して、個人が地球環境のためにできることを具体的にアドバイスします。
サステナブルな暮らしとは?具体的に何をすればいいの?
「サステナブル」を日本語に訳すと、「持続可能な」という言葉になります。つまり、サステナブルな暮らしとは、地球にある資源を大切にし、次世代につなぐことができるように丁寧に暮らしていくことを指します。
※サステナブルな暮らしについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
→サステナブルな暮らしとは?この地球で暮らすためにできること
しかし、丁寧に暮らすと言っても具体的にはどんなことなのでしょうか。それは、SDGs(持続可能な開発目標)や3R(リデュース・リユース・リサイクル)の考え方にのっとって導き出された行動と捉えれば間違いないのでしょうが、これでもまだ具体性に欠けるのでよく分からないですよね。
そこで次からは、すぐに真似できる「サステナブルな暮らし」の具体例を紹介していきます。
世の中にあるサステナブルな商品やサービスを挙げてみた
「サステナブルな暮らし」というとどうしても難しく考えがちですが、すでに世の中にあるサステナブルな商品を購入したり、サステナブルなサービスを利用したりするだけでもSDGsに貢献していることになります。そこでここでは、地球環境に優しいサステナブルな商品やサービスを紹介します。
芯なしトイレットペーパー
トイレットペーパーが無くなるたびに出る芯のごみ。芯なしトイレットペーパーにすれば無駄なごみが出ないので環境に優しいです。ペーパーに古紙を使用したものを選べばさらにSDGsの考えに近くなります。トイレットペーパーは誰もが必ず使うものなので、私たちがこういった商品を購入し使うようにしていくことで、少しずつでもごみが減ったり森林を守れたりすることに繋がります。
紙のストローや紙のパッケージ
ファストフード店やコーヒーチェーン店では、最近プラスチックのストローを廃止し、紙のストローへの移行を進めているところが多くなってきました。また、お菓子の袋などでも、プラスチックではなく紙のパッケージを採用するメーカーが増えてきています。紙ストローや紙のパッケージにすることで、処分しやすくプラスチックごみも減らせるため、この取り組みは環境に優しいと言えます。
銀行ペーパーレス化
昨今、多くの銀行においてペーパーレス化が進んでいます。通帳ではなくアプリで預金残高を確認できたり、定期預金の申し込みもインターネット上で手続きができるため申込用紙が不要になったりとメリットは多いです。サステナブルな暮らしをするために、ペーパーレス化を推進している銀行を選ぶのも一つの手段です。
ポロクル
ポロクルは札幌市のシェアサイクルの名前で、ポート(専用駐輪場)は都心部に50ヶ所以上もあります。好きなポートから自転車を借りて、使い終わったら借りたところとは違うポートに返すことができるのでいつでも気軽に利用することができます。ポロクルを利用することで、車での移動が減り車から排出される二酸化炭素の削減に繋がります。
参照:ポロクル (porocle.jp)
この他にも、世の中にサステナブルな商品やサービスは多く存在します。その中から共感できるものを購入したりサービスを利用したりするだけでも簡単にSDGsを推進することができます。少しだけ意識して周りを見渡して、そうして見つけたサステナブルな商品やサービスを積極的に選び取ってみてください。
今すぐできる!地球に優しい生活習慣や行動の具体例15
ここからは自分から積極的に行動を起こしてサステナブルな暮らしをするやり方をご紹介します。と言っても難しいことではなく、少し意識して行動を変えるだけです。非常に具体的になるので細かいことが多くなりますが、真似できそうなものがあればすぐに実践してみてください。
古くなったタオル・肌着は捨てないで!
古くなったタオルや肌着をそのまま捨てていませんか?それはあまりにも「もったいない」です。捨てないで何に使うのかというと、油で汚れたフライパンを拭くのに使うのがおすすめ。使いやすい大きさにハサミでカットしてストックしておけば、汚れが気になる時にパッと使えて便利です。特にタオルは思ったより油を吸うので、揚げ物の後の油の処理に良いですよ。油汚れをシンクに流さず拭き取ることは、環境汚染を防ぐことにも繋がるので、いいことずくめですね!
お菓子の空き缶をインテリアに
お菓子の空き缶は捨てずに、インテリアとして飾ってしまいましょう。中に薬を入れて薬箱のように使うこともできます。最初から飾ることを考えて、可愛い缶のお菓子を買うというのも一つの方法です。お菓子の空き缶を捨てずにインテリアにすることはリユースの考え方に該当し、ごみを少なくすることに繋がります。お菓子の空き缶に限らず、物を捨てる前にもう一度何かに使えないか?と考えてみることが、サステナブルな暮らしでは大切です。
着物や浴衣をリメイク
着物や浴衣としては着なくても、洋服にリメイクしたら素敵に生まれ変わることがあります。着物のリメイク本も売っているので、例えばミシンを引っ張り出してきて着物や浴衣をお洒落なワンピースにリメイクしてはいかがでしょうか?夏には、浴衣でワンピースを作るととても涼しくて心地良いですよ。自分で作るのにはためらいがある、という人はプロにお願いするのも良いですね。着物や浴衣から形を変えても、自分の物として着続けられることがリメイクの良いところです。
穴のあいた靴下を繕う
靴下に穴があいたらすぐにごみ箱へ捨てる…のではなく、針と糸を使って繕ってみるのはいかがでしょうか。靴下に穴があくのは多くの場合つま先の部分です。他の部分は何ともないことが多いので、つま先に穴があいただけで捨ててしまうのはひどくもったいない行為なのです。靴下の穴の繕い方については、インターネットで検索すると動画が出てくるので、参考にしながらやってみてください。一つの物を大切に長く使うことは地球環境に優しい考え方です。
マイバッグ・マイボトルを使う
こちらはだいぶ定着してきましたが、マイバッグ・マイボトルを使うことはごみを減らすという点で有効な方法です。マイバッグがあればプラスチックのレジ袋を買わなくて済み、マイボトルを使えばペットボトルのごみを減らすことができるからです。雑貨屋に行けばお洒落なマイバッグや水筒が売られているので、お気に入りのものを探してみるのも楽しいですね。
フリマアプリを活用する
もう使わない・いらないものがあれば、捨てないでフリマアプリで売ってみましょう。自分にとってはいらないものでも、それを必要としている人がきっといるはずです。自分のいらないものが、それを必要とする人の手に渡って再利用されるので、フリマアプリを活用することはリユースの考え方に近いです。
食品ロス削減通販サイトを使う
食品ロス削減に貢献できる通販サイトがあるということを知っていますか?賞味期限が近い食品や、規格外の野菜などを格安で購入することができるサイトはいくつか存在します。その中には、売上の一部を社会貢献団体に寄付しているサイトもあります。お得に買い物ができるだけでなく食品ロス削減への貢献もできるので、一度試してみる価値ありです。
参照:Kuradashi
フェアトレード商品を購入する
フェアトレードとは、発展途上国の商品を公正な価格で購入することで公正な取引をし、国の成長を助けることです。コーヒーや紅茶、チョコレートなど多岐にわたるフェアトレード商品を購入することで発展途上国に自立を促し、貧困からの脱出を支援します。サステナブルな社会のために、フェアトレード商品に関心を持ってみませんか。
参照:フェアトレードとは?仕組みと商品一覧・メリットと問題点を解説 – SDGsメディア『Spaceship Earth(スペースシップ・アース)』
地産地消を心がける
地元の食材を積極的に選んで買うことは、食品を輸送する際の二酸化炭素の排出量を減らせるので、地球環境に優しいです。そしてこのことは、地元の生産者を支援することにもなり、地域経済を活性化させることにも繋がります。地元の食材を美味しく食べてサステナブルな社会に貢献しましょう。
公共交通機関・自転車を利用する
できるだけ車を使わずに、電車やバスなどの公共交通機関や自転車を利用することで車からの二酸化炭素の排出を削減することが可能です。自転車を持っていなくても、前述した札幌市のシェアサイクル・ポロクルを利用すれば身軽に長距離の移動ができます。徒歩や自転車の利用は自身の身体の健康にも良く、おすすめできます。
家庭菜園を始める
家庭菜園では自分の家で野菜を作り、収穫し、料理して食べるため、野菜の輸送により排出される二酸化炭素はゼロです。家庭菜園でできた野菜を食べることは地産地消と同じく輸送に伴う二酸化炭素の排出を減らすことになるのです。また、生ごみを堆肥化したものを家庭菜園で堆肥として使えば、ごみの減量化につなげることができます。
参照:究極の地産地消? CO2削減に貢献する環境に優しい家庭菜園に挑戦しよう! – HATCH |自然電力のメディア (shizen-hatch.net)
水や電気を大切に使う
水や電気が、すぐに使える状態で私たちの家に来るまでには、大変なエネルギーがかかっています。そして、水も電気も無限に使えるものではありません。これらのことを頭に置いて、水や電気を大切に使うようにしましょう。具体的には、使わない部屋の電気やテレビを消したり、水を出しっぱなしにするのをやめたりと、できそうなことはいろいろあるので積極的に試してみましょう。
食材は買いだめしない
食材をたくさん買いだめしておくとなんとなく安心したような気になりがちですが、いつの間にか賞味期限が過ぎて結局捨てるはめになってしまったというのはよく聞く話です。冷蔵庫の中に入れるものが多いと管理が難しく、すべての食材を期限内に使い切るのは至難の業なので、自分が管理できる量を少しずつ買い足すという方法がおすすめです。
SDGsに取り組むメーカーの商品を購入する
前述しましたが、SDGsに取り組むメーカーの商品を購入するという行動も地球環境に優しいと言えます。例えば、プラスチックのパッケージから紙パッケージへの変更を採用した「キットカット」を販売するネスレ日本は、2025年までにカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること)を達成することを公約しました。キットカットを購入することはネスレ日本を応援することと同義です。他にも、SDGsに取り組む企業を探して積極的に応援しましょう。
参照:「キットカット」でサステナビリティの取り組みを強化、 2025年までにカーボンニュートラルに (nestle.co.jp)
「持たない暮らし」で身軽に!
服ならファッションサブスクを利用して毎月違う服を楽しんだり、車ならカーシェアリングでお得に車がある生活を満喫したりと、「持たない暮らし」が今注目を集めています。物を持たなければごみも出ません。使わない時に「もったいない」と思うこともありません。物が循環して私たちの生活に役立つ、地球環境のためには理想的なシステムですよね。
一人でも今すぐできる地球環境に優しい行動をご紹介してきました。どれも、視点を変えることで実行に移しやすいことばかりです。どれか一つでも興味を持つことができたなら、ためらわずやってみてください。また、この他にも環境に良い行動がきっとまだあるので見つけてみてください。
自分にできることからサステナブルな暮らしを実践しよう
サステナブルな暮らしのために私たちができることを、「具体的に」「分かりやすく」をテーマに解説しました。環境に優しいことは思ったより簡単にできます。しかし、私たちの意識がサステナブルな暮らしに向いていないと、いくら簡単なことでも実行に移すことができません。生活しているあらゆる場面で、少しでもサステナブルな暮らしのことを思い出して、できることからやってみてください。その一歩が集まって、地球を守る大きな力になり得るのです。
地球や自分に優しい暮らしについての記事は他にもあります。テーマごとに記事を一覧にした、こちらのまとめ記事もぜひ参考にしてみてください。