札幌市で障害者手帳の申請・更新に必要なものは?持ち物を解説!

札幌市で障害者手帳の申請・更新に必要なものは?持ち物を解説!

札幌で障害者手帳を取ろうかな、と考えている人へ。障害者手帳を入手するためにいざ区役所に手続きに行くにしても、申請や更新に必要なものを知らないと手続きが一度でできずに二度手間になってしまいます。持ち物をしっかりチェックして、足りないものがないように準備するのがマスト。この記事では、札幌市での障害者手帳の申請や更新に必要なものについて解説していきます。

障害者手帳ってどんなもの?3種類ある手帳の違いはこれ!

障害者手帳の申請・更新に必要なものについて解説する前に、そもそも障害者手帳とは何なのかについてお伝えします。障害者手帳には、3つの種類が存在するのを知っていますか?

障害者手帳の種類

  • 身体障害者手帳
  • 療育手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳

それぞれ簡潔に説明していきます。

身体障害者手帳

身体障害者手帳とは、視覚、聴覚障害や肢体不自由をはじめとする身体上の障害がある人に交付されるものです。3種類の手帳の中で最初に始まった制度です。障害の程度により1級から6級まで等級が区分されています。(正確に言うと等級は7級までありますが、7級と認定されても身体障害者手帳はもらえません。)1級が一番障害が重く、数字が増えるにつれて障害の程度が軽くなります。身体障害者手帳は障害が回復する可能性が少なく永続すると判断された場合に限り交付を受けられる、という特性から、手帳の更新は原則※ありません。
※障害の状態が軽減される見込みがある場合、再認定が必要になります。また、住所や氏名の変更などの際も更新の必要があります。

療育手帳

療育手帳とは、知的障害がある人に交付されるものです。自治体によっては「愛の手帳」など別の名称で呼ばれることもあります。障害の程度により等級が分けられていますが、A、B1、B2、などと表記されている場合もあれば、1度~4度などと数字が書かれている場合もあり、手帳を交付する自治体によって違いがあります。身体障害者手帳と同じく、療育手帳にも更新の必要は原則ありませんが、障害の状態が軽減されるといった変化が予想できる場合、再認定が実施されることがあります。

精神障害者保健福祉手帳

精神障害者保健福祉手帳とは、統合失調症、うつ病、発達障害などの精神障害がある人に交付されるものです。新しく手帳を取得するには、精神障害における初診日から6ヶ月以上が経過していることが必須です。障害の程度により1級から3級まで等級が区分されています。1級が最も障害が重く、2級、3級という風に数字が増えると障害は軽くなります。身体障害者手帳や療育手帳と違うところは、状況が変わりやすい障害の特性上「2年ごとに更新が必要」だという点です。札幌市では手帳の有効期限の3ヶ月前から更新申請が可能なので、忘れずに区役所の保健福祉課に行って手続きを行いましょう。

障害者手帳には3種類あり、それぞれ違いがあることが分かりました。札幌市の場合、3種類のどの手帳でも、最終的な申請窓口は住んでいる区の区役所保健福祉課となります。

障害者手帳を取得するまでの流れ

それでは具体的に、障害者手帳を取得するにはどのような手順を踏めばいいのでしょうか。障害者手帳を取得するまでの流れとしては以下のようになります。

  1. 手帳の申請や更新に必要なものが何なのか、札幌市のホームページなどで情報を集める
  2. 自分が住んでいる区の区役所の保健福祉課へ、申請書などの書類をもらいに行く
  3. 申請や更新に必要なものが揃ったら、もう一度区役所の保健福祉課に行く
  4. 窓口に書類を提出または掲示し、審査を受ける
  5. 審査の結果が郵送され、審査に通ったら再び区役所に行き、障害者手帳を受け取る


区役所の窓口に書類を提出して申請の手続きをした時から、障害者手帳を受け取れるまで、平均で2~3ヶ月程度かかります。障害者手帳を使用する予定がある人は、この期間のことをしっかりと頭に置いておくようにしましょう。

障害者手帳の申請・更新に必要なものって?分かりやすく解説

障害者手帳のことが少し分かったところで、早速札幌市での障害者手帳の申請や更新に必要なものをチェックしていきましょう。なぜ「札幌市での」と強調するのか、その理由は、日本全国それぞれの自治体によって、障害者手帳の手続きに必要なものは微妙に違ってくるからです。
札幌市では、手帳の種類や、新規で申請するのか更新なのかによって必要な持ち物も変わってくるので、そのケースごとに細かく見ていきます。

身体障害者手帳の手続きに必要なもの

〇身体障害者手帳を新規で申請する場合

  • 申請書(札幌市のホームページからダウンロードできます)
  • 指定医師(身体障害者福祉法第15条の規定により指定されている医師)による診断書
  • 顔写真(縦4㎝、横3㎝)


〇障害の程度の変化による、身体障害者手帳の再交付を希望する場合

  • 再交付申請書(札幌市のホームページからダウンロードできます)
  • 指定医師(身体障害者福祉法第15条の規定により指定されている医師)による診断書
  • 顔写真(縦4㎝、横3㎝)
  • 現在持っている身体障害者手帳


〇紛失あるいは破損による再交付を希望する場合

  • 再交付申請書(札幌市のホームページからダウンロードできます)
  • 顔写真(縦4㎝、横3㎝)
  • 現在持っている身体障害者手帳(破損の場合)


〇住所や氏名が変更になったとき

  • 福祉サービス利用者等異動届(札幌市のホームページからダウンロードできます)
  • 現在持っている身体障害者手帳

療育手帳の手続きに必要なもの

〇療育手帳を新規で申請する場合(18歳未満)

  • 交付申請書(札幌市のホームページからダウンロードできます)
  • 顔写真(縦4㎝、横3㎝)
    札幌市児童相談所にて事前に判定予約をしてから、札幌市の区役所に手続きをしに行きましょう。


〇療育手帳を新規で申請する場合(18歳以上)

  • 交付申請書(札幌市のホームページからダウンロードできます)
  • 顔写真(縦4㎝、横3㎝)


〇紛失あるいは破損による再交付を希望する場合

  • 再交付申請書(札幌市のホームページからダウンロードできます)
  • 顔写真(縦4㎝、横3㎝)
  • 現在持っている療育手帳(破損の場合)


〇住所や氏名が変更になったとき

  • 福祉サービス利用者等異動届(札幌市のホームページからダウンロードできます)

精神障害者保健福祉手帳の手続きに必要なもの

〇精神障害者保健福祉手帳を新規で申請する場合

  • 精神障害者保健福祉手帳申請書(札幌市のホームページからダウンロードできるのに加え、窓口でも用意があります。)
  • 診断書、または障害年金を受給していることの証明書類と印鑑
  • 1年以内に撮影した顔写真(縦4㎝横3㎝、無帽、正面、無背景)
  • マイナンバーが確認できる書類
  • 身元確認ができる書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)


〇精神障害者保健福祉手帳の更新申請をする場合

  • 精神障害者保健福祉手帳申請書(札幌市のホームページからダウンロードできるのに加え、窓口でも用意があります。)
  • 診断書、または障害年金を受給していることの証明書類と印鑑
  • 1年以内に撮影した顔写真(縦4㎝横3㎝、無帽、正面、無背景)
  • マイナンバーが確認できる書類
  • 身元確認ができる書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 現在持っている精神障害者保健福祉手帳

もう一度確認です。精神障害者保健福祉手帳は2年ごとに更新が必要で、有効期限の3ヶ月前から更新申請が可能なので、有効期限が近付いている人は早めに区役所で手続きをしましょう!

〇紛失、汚損、破損による再交付を希望する場合

  • 精神障害者保健福祉手帳申請書(札幌市のホームページからダウンロードできるのに加え、窓口でも用意があります。)
  • 1年以内に撮影した顔写真(縦4㎝横3㎝、無帽、正面、無背景)
  • マイナンバーが確認できる書類
  • 身元確認ができる書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 現在持っている精神障害者保健福祉手帳(汚損、破損の場合)

精神障害者保健福祉手帳を持っていて引っ越しをするという人は、住所変更の手続きが必要です。どこからどこへ転居するのかによって手続きの仕方や必要な書類が違ってくるので、詳しくは札幌市のホームページをご覧ください。

参照:各種手帳の交付/札幌市 (city.sapporo.jp)

障害者手帳の手続きに必要な持ち物をピックアップ解説!

障害者手帳の手続きに必要なものの中で、特に質問が多そうな気になる持ち物についてピックアップして解説します。

・顔写真
顔写真を撮る時の服装はスーツである必要はなく、好きな服装でOKですが、帽子やマスク、サングラスは取りましょう。また、証明写真機で写真を撮らなければならないという決まりは無いので、スマホアプリで撮影してコンビニでプリントするという方法も安い&便利でおすすめです。例えばセブンイレブンでは、マルチコピー機で証明写真サイズの写真を200円で簡単にプリントすることができますよ。
参照:【1回200円】セブンイレブンの証明写真 (printing.ne.jp)

・マイナンバーカード
障害者手帳を取得する上であるととても便利なのがマイナンバーカード。1枚あれば、「マイナンバーが確認できる書類」と「身元確認ができる書類」の両方を兼ねるので持ち物が減る上に手続きがスムーズです。障害者手帳を取得あるいは更新するこの機会に、マイナンバーカードの申請もあわせて行ってみてはいかがでしょうか。
マイナンバーカードの申請方法はこちら→申請・受取方法/申請状況確認 – マイナンバーカード総合サイト (kojinbango-card.go.jp)

障害者手帳の申請や更新に必要なものを知って手続きをスムーズに!

札幌市での障害者手帳の申請や更新に必要なものについて解説してきました。持ち物については自治体によって少しずつ違いがあるため、インターネットで調べても結局どのページを参考にすればいいのか分からなくなる恐れがあります。そんなときは、この記事や札幌市のホームページを参考にして不足なく持ち物を揃えましょう。
また、手帳に有効期限がある場合、誤って期限を過ぎてしまってもう一度取り直しということにならないように、更新手続きは早め早めを心がけることが大切です。
そして、障害者手帳に関する手続きは何かと時間がかかるもの。初めての申請も更新も、手帳がもらえるまでの時間を考慮に入れて計画的にゆとりを持って手続きを行うようにしてください。