一般就労で長く働いてきたけれど、続けることが難しくなった。次の働き方を探しはじめたとき、こんなことを考える方は少なくないのではないでしょうか。

「これまでやってきたことは、もう関係なくなるのだろうか」

札幌市豊平区の就労継続支援A型事業所「ユーリード福住」で、現在ライティングのお仕事をされている利用者さんの福嶋さんにお話を伺いました。この方は一般就労でライターとして5年働いた経験をお持ちです。

事業所を探していたころのことを伺うと、こんな言葉が返ってきました。

【名前】
福嶋さん

自分という人間を生かせる仕事が、この事業所にはあるか。

不安だったのは「働けるかどうか」ではなく、「自分がこれまで積み上げてきたものに、意味が残るかどうか」だったそうです。同じことを考えている方に、福嶋さんのお話が何かのヒントになればと思います。

これまでの経験がある方が、A型事業所を探すときに感じることとは?

就労継続支援A型事業所は、雇用契約を結んで働く場です。ただ、これまでの経歴や技術がどう扱われるのかは、外から見えにくい部分でもあります。

これまでの経験が活かせないのではないか

一定の期間、何かの仕事を続けてきた方ほど、次の場所で「はじめから」になることに戸惑いを感じやすいようです。作業そのものができるかどうかよりも、積み上げてきたものが手元に残るのかどうかが気になる、ということかもしれません。

「欲は言わない」と思ってしまうこと

福嶋さんは、事業所を探していたころの気持ちをこう話してくださいました。

できればライティングの仕事がしたいけど、欲は言わないから、パソコンの仕事で自分ができることならやらせてほしい。自分にもできることはある?

「欲は言わない」と思った理由も伺いました。

ライティングの仕事ができる事業所が少ないことは知っていたし、他に大したパソコンスキルも持っていなかったので

希望を持つことと、それを口にすることの間に距離ができてしまう。似た感覚をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

福嶋さんが札幌のA型事業所・ユーリード福住を見学するまで

「札幌 A型事業所 パソコン」と検索した

福嶋さんが事業所を探すときに使った検索の言葉は「札幌 A型事業所 パソコン」でした。パソコンの仕事ができる場所であること、そして通える場所にあることが条件だったそうです。

ユーリード福住は札幌市豊平区福住にあり、地下鉄東豊線・福住駅から歩いて4分の場所にあります。福嶋さんはご自身が住んでいる地域にパソコンの仕事ができるA型事業所があると知って、すぐに見学を申し込まれました。

見学の日に聞こえていた音

見学の日の印象を伺うと、返ってきたのは「静かだった」という言葉でした。もう少し詳しく聞いてみると、こんな答えでした。

キーボードのカチャカチャとした音と、BGMの音楽しか聞こえなかった

作業をしている方々の様子と、事業所全体の落ち着いた雰囲気。見学に来られた方に感じていただきたいのは、まさにこの部分だとユーリード福住は考えています。

ライターの経験があることは、見学のあとの面談で、聞かれたことに答える形でお話しされたそうです。緊張はしなかったとのことでした。

札幌のA型事業所・ユーリード福住で働き始めて最初に担当したのは、ライティングではなかった

ここは正直にお伝えしておきたい部分です。福嶋さんは入所してすぐにライティングを担当されたわけではありません。

最初に任されたのは、インターネットで商品の情報を調べてまとめていく作業でした。

1件10分が5分になるまで

はじめのころは、1件あたり10分ほどかかっていたそうです。

これでいいのか、ちゃんとできているのか不安だった

経験のある分野とは違う作業ですから、勝手が違って当然かもしれません。福嶋さんご自身も「作業が速くできなかった」ことを気にされていたそうです。

その作業が、続けるうちに1件5分ほどでできるようになりました。倍の速さになったことになります。特別な訓練を受けたわけではなく、日々続けた結果だったとのことでした。

パソコンがはじめての方が担当されるお仕事

現在、パソコンの操作にあまり慣れていない方は、まずネットオークションの出品代行のお仕事を担当されることが多くなっています。商品の清掃や検品、商品画像の撮影、発送といった内容で、パソコンの前に座り続ける作業とは少し違います。

ですので、「入ってすぐに希望のパソコン業務を担当する」という流れが必ずあるわけではありません。この点は、見学のときに直接お尋ねいただくのが確実かと思います。

ネットオークションの出品代行のお仕事については、
札幌のA型事業所でネットオークション出品代行のお仕事!やりがいと楽しさを手に入れる
の記事で詳しく解説しています。

「え、いいんですか!?」

ライティングのお話が出たのは、面談の場ではなく、作業をしている最中だったそうです。突然声をかけられて、思わず出た言葉がこれでした。

【名前】
福嶋さん

え、いいんですか!?

福嶋さんご自身は、5年のライター経験があったから任せてもらえたのだと考えていらっしゃいます。

ただ、ここは慎重にお伝えしなければならないところです。事業所で扱っているお仕事の内容や量は、その時々の受注状況によって変わります。これまでの経験が活きる場面もありますが、どなたにも同じ道筋が用意されているとは限りません。

札幌のA型事業所・ユーリード福住での福嶋さんの1日と、記事が1本できあがるまで

朝礼のあと、前日の振り返りから

ユーリード福住の勤務時間は9時30分から15時までです。福嶋さんの1日は、9時30分からの朝礼が終わったあと、前日に何をしていたかを振り返るところから始まります。

午前に1本、午後に1本。これが福嶋さんの目標です。

記事が1本できあがるまで

福嶋さんのお仕事は、次のような流れで進んでいきます。

まずテーマを決めます。次に、生成AIを使っておおまかな内容を書き出します。そこから先が福嶋さんの仕事で、文章をリライトし、必要な内容を足していきます。そのあと画像を作成して挿入し、リンクが正しく動くかを確認し、他の文章と重複していないかをチェックして完成です。

ユーリード福住では生成AIを使った業務も行っており、福嶋さんのライティングもその一つです。ただ、AIが書いたものをそのまま出しているわけではありません。福嶋さんが仕事の中で一番気をつけているのは、この点だそうです。

AIの書いたことに流されることなく、自分のことばで自分らしく表現すること

これが一番難しく、一番大切なことなのだそうです。

「1日2本書けたら花丸」

福嶋さんは、ご自身の中に「1日2本書けたら花丸」という目標を置いていらっしゃいます。これは事業所から課されたノルマではなく、上司の方の助言を受けて、ご自身で決められたものだそうです。

「花丸」という言葉を選んだ理由も伺いました。

自分の中の目標が達成されたら、心にもぱっと花が咲きそうだと思って

では、花丸がつかなかった日はどうされているのでしょうか。

【名前】
福嶋さん

しょうがない、明日やろう!

できなかったものはしょうがないから、明日また頑張ろう。そういうふうに気持ちを切り替えて、お仕事に臨んでいるのだそうです。

ユーリード福住の1日のスケジュールについては、
A型事業所の1日のスケジュールはこうなる!札幌・ユーリード福住の実例
の記事で詳しく解説しています。

できないことを、補い合うということ。それが札幌のA型事業所・ユーリード福住の理念

ユーリード福住では、「できないを指摘するのではなく、できるを進めて、できないを補い合う」という考え方を大切にしています。福嶋さんのお仕事の中に、それが表れている場面がありました。

「利用者」ではなく「利用者さん」

できあがった記事は、職員に読んでもらい、すり合わせをする決まりになっています。

福嶋さんが多く指摘を受けるのは、言葉遣いの部分だそうです。「利用者」ではなく「利用者さん」、「給料」ではなく「お給料」。一つひとつは小さな違いに見えるかもしれません。しかし、実際にそれを全て修正してみると・・・

修正すると、記事全体があたたかく、やわらかくなる気がした

ライターとして5年の経験がある方でも、その事業所ならではの言葉の選び方は、入ってから知ることになります。職員とのすり合わせの中で、新しい視点を持てるのはライターとして成長していける材料になり得ますよね。

「前は反発心が大きかった」

指摘を受けることについて、以前の職場と今とで違いがあるかを伺いました。

前は反発心が大きかったが、今は柔軟に対応できている

福嶋さんは、職員とすり合わせをすることで、それまで気づかなかったことに気づきより良い記事を書くための助けになっている、と話します。

札幌のA型事業所・ユーリード福住で働きはじめてから変わったこと

福嶋さんに、事業所で働きはじめる前と今とで、ご自身の中で一番変わったところを伺いました。

前は仕事に対して独りよがりなところがあったが、今は周りの意見も「そうだよな」と思えることが増えた

生活の面でも変化があったそうです。9時30分から15時という勤務時間と、自宅から近い場所にあること。この二つが重なって、仕事のあとに習い事や買い物に行けるようになったとのことでした。

働く時間の長さや通いやすさは、続けられるかどうかに関わってきます。一概には言えませんが、無理のない範囲で通える距離かどうかは、見学のときに確かめておいてよい点かもしれません。

札幌のA型事業所・ユーリード福住で行っているパソコンのお仕事について

福嶋さんが担当されているライティングのほかにも、ユーリード福住ではさまざまなパソコン業務を扱っています。

現在、実際にお仕事として動いているのは、ライティング、データ入力、デザイン全般、プログラミング、生成AIを活用した業務、そしてネットオークションの出品代行です。

このほか、ホームページ制作、動画編集、SNS運用についても対応しています。ただ、こうしたお仕事は受注の状況によって扱う量が変わりますので、今どのようなお仕事があるのかは、見学のときにお尋ねいただくのが確実です。

札幌でこれからA型事業所を探す方へ。経験者だからこそ悩むこともある

最後に、福嶋さんから同じ立場の方へのメッセージを伺いました。

「欲は言わないから」と考えてしまう方に向けて、こんな言葉をいただきました。

まずは何でもやってみることが大事だから、その気持ちはすごく大切です

そして、事業所を探していたころのご自身に向けて、今なら何と言うかを伺ったところ、こう答えてくださいました。

【名前】
福嶋さん

私にしかできない仕事が、ここにはちゃんとあるよ

もちろん、どなたにも同じ仕事が用意されているわけではありません。それでも、これまで積み上げてきたものが、思いがけない形で活きることはあるのかもしれません。

見学を迷っている方には、こんなお話もしてくださいました。

見学に行くことで、事業所の空気感や雰囲気が分かる

キーボードの音とBGMだけが聞こえる部屋の様子や、職員・利用者さんの表情、声のトーンなどは、文章では伝えきれない部分かと思います。

見学・お問い合わせについて

ユーリード福住では、見学を受け付けています。見学はおよそ1時間、そのあとご希望があれば1日の体験、面接、雇用契約という流れになります。

「自分にできることはあるだろうか」という段階でも構いません。お聞きになりたいことがあれば、お電話またはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

ユーリード福住の見学から採用までの流れについては、
【札幌】A型事業所ユーリード福住の見学・体験・採用までの流れを詳しく解説!
の記事で詳しく解説しています。

40代・50代でもA型事業所で働ける?と不安な方には、
40代・50代からでも遅くない!札幌・福住のA型事業所で叶える社会復帰
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