札幌市の10区を名所とあわせて紹介!お気に入りのスポットを探そう!

公開日:2024/02/22
札幌市の10区を名所とあわせて紹介!お気に入りのスポットを探そう!

北海道最大の都市である札幌市には、政令指定都市として10個の行政区が設けられています。1,100平方km以上の広大な市域を抱えているため、10区それぞれに多種多様な名所が存在しています。札幌市民でも他区の名所はあまり来訪していないかもしれませんね。
この記事では札幌市の各区とそれぞれの名所を紹介します。市内をくまなく回って、お気に入りのスポットを探してみてください。

札幌市の区とは

2024年現在、札幌市は10個の行政区に分けられています。地方自治法に基づくもので、1972年の政令指定都市移行をきっかけに区制が設けられました。当初設置された区は中央区・北区・東区・白石区・豊平区・南区・西区の7区で、その後1989年と1997年に厚別区・手稲区・清田区が生まれています。
札幌市に限らず、全国の政令指定都市には行政区が設けられています。いずれも市役所の内部組織であり、区長選挙や区議会設置などは行われません。東京の特別区は政令指定都市と同様に「区」という区分を用いますが、性質が異なります。東京特別区は市町村に近いもので、選挙により選ばれた区長や区議会などが存在します。

札幌市各区の紹介

都市と自然が調和する広大な札幌市では、10区それぞれに多彩な名所が存在します。都会でのショッピング・開拓時代の史跡・雄大な自然など、市内の各地で幅広く楽しみましょう。以下では札幌市の10区を各区の名所とあわせて紹介します。

中央区

中央区は札幌市の中心部にある区で、札幌だけでなく北海道全体の中心地として機能しています。1869年の開拓使設置以来、北海道を管理する拠点として開発・発展を続けてきました。現在でも北海道庁・時計台・豊平館など歴史ある建物が多数残っており、自然やグルメなどとあわせてたっぷりと楽しめます。
中心街以外でも中央区には多くの名所が存在します。区内西部の円山公園には動物園や大きな神社もあるため、幅広い層の人が楽しめるでしょう。
中央区は交通アクセスも良好です。地下鉄・JR・バス・路面電車と幅広く運行しており、区内・区外を問わずさまざまな場所に移動できます。
中央区にある主な名所は以下のものです。

  • 北海道庁旧本庁舎(2025年度まで改修工事中)
  • 札幌市時計台
  • 大通公園
  • すすきの
  • 中島公園
  • 二条市場
  • 円山公園

北区

北区は札幌市の北部にある区で、市内最多の人口を抱えながら歴史や自然なども多くみられる地域です。札幌駅を挟んで中央区と接しており、区内南部は中心街の一部として発展しています。広大な北海道大学のキャンパスも北区に存在します。
区内北部には住宅街と同時に川や畑が広がっており、穏やかで落ち着いた空気が流れます。特に北部の篠路地区は中心街より早くから開拓が始まっていた場所で、現在でも暮らしやすい街として整備されています。
北区のアクセスは地下鉄南北線とJR学園都市線が中心です。どちらも札幌駅まですぐに行けるため、利便性と落ち着きが両立されています。
北区にある主な名所は以下のものです。

  • 北海道大学
  • 北海道大学総合博物館
  • 創成川通り
  • 百合が原公園
  • シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ

東区

東区は札幌市の北部にある区で、各種産業がバランスよく発達している地域です。主に北部で農業が、南部で工業が盛んです。明治時代に農村として発展してきており、現在でもタマネギを中心に多くの農産物が育てられています。
一方、中央区との境付近にある苗穂地区は明治以来の工業地帯として栄えてきました。現在でもJRや食品メーカーの工場が立ち並ぶほか、かつてのビール工場を生かした博物館も設けられています。
東区のアクセスは地下鉄東豊線とバスが中心です。札幌市内唯一の空港である丘珠空港も東区にあり、道内を中心に他区より早く移動できます。
東区にある主な名所は以下のものです。

  • サッポロビール博物館
  • つどーむ
  • 丘珠空港
  • サッポロさとらんど
  • モエレ沼公園

白石区

白石区は札幌市の北東部にある区で、住宅地が中心の落ち着いた地域です。明治時代の白石村が区名の由来で、大元は現在の宮城県白石市の出身者たちが開拓したことから名づけられました。
区内南部には国道12号線や南郷通など交通の大動脈が多く、通り沿いに多くの商業施設が立ち並んでいます。南東部には流通センターが設けられており、北海道全体の物流拠点として活躍しています。一方北部は公園や農地が多く、緑豊かでのどかな風景を楽しめます。
白石区のアクセスは地下鉄東西線とJR千歳線が中心です。大きな通りが多いため、自動車での移動も容易に行えます。
白石区にある主な名所は以下のものです。

  • 札幌コンベンションセンター
  • 白石こころーど
  • アクセスサッポロ
  • 川下公園

豊平区

豊平区は札幌市の南東部にある区で、自然や文化施設などが幅広く集まっている地域です。区内北部の国道36号線から南に大きな通りが複数伸びており、おおよそ北部に各種施設が集まっています。豊平公園・月寒公園などの公園やきたえーる・札幌ドームのようなスポーツ施設が、豊平区内北部に設けられています。
南部はおおむね丘陵地や山林です。クラーク博士の銅像で有名な羊ヶ丘展望台も区内南部にあります。
豊平区のアクセスは地下鉄南北線と東豊線が中心です。北部では地下鉄3路線が集まっているため、区内北端部では東西線も利用できます。
豊平区にある主な名所は以下のものです。

  • 豊平公園
  • 天神山緑地
  • 月寒公園
  • 札幌ドーム
  • 羊ヶ丘展望台

南区

南区は札幌市の南西部にある区で、豊かな自然にあふれている広大な地域です。札幌市域の約60%を占めており、区内の大半は国立公園を含む山林になっています。市街地は区内東部、中央区や豊平区との境付近に集まっています。市街地周辺には藻岩山や真駒内公園などがあり、街と緑の調和が特徴的です。
区内東部の市街地を外れると山林が広がります。豊平川の上流域には温泉地やダム湖などがあり、札幌市街地の近くで自然をたっぷりと満喫できます。
南区のアクセスは地下鉄南北線とバスが中心です。主なスポットは国道230号線と国道453号線沿いに集まっているため、自動車でのアクセスも大きな選択肢に含まれます。
南区にある主な名所は以下のものです。

  • 藻岩山
  • 真駒内公園
  • 石山緑地
  • 札幌芸術の森
  • 定山渓温泉
  • 豊平峡ダム

西区

西区は札幌市の西部にある区で、生活の利便性と豊かな自然が調和している地域です。区内北部は市街地が広がっており、公園やテーマパークなども設けられています。特に家族連れで楽しめるでしょう。飲食店や商業施設も多く集まっています。
区内南部は山林が広がっており、自然歩道や滝など自然をたっぷりと感じられます。日々の疲れをリフレッシュしやすい地域です。
西区のアクセスは地下鉄東西線とJR函館本線が中心です。駅が多く広い道路も多いため、特に北部では自動車を使わなくとも容易に移動できるでしょう。
西区にある主な名所は以下のものです。

  • 農試公園
  • 白い恋人パーク
  • 三角山
  • 五天山公園
  • 平和の滝

厚別区

厚別区は札幌市の東部にある区で、近年副都心として発展している地域です。1989年11月6日に白石区から分区して生まれました。区内の大半が市街地として開発されている一方で、東部には野幌森林公園に連なる山林がみられます。森林公園周辺には博物館や開拓の村が設けられており、北海道の歴史を詳しく学べます。
厚別区の中心地である新札幌地区では、多くの商業施設や医療機関とともに科学館や水族館などを利用可能です。近年は大学も移転してきており、区内各地でさまざまな見分を深められる学術地域でもあります。
厚別区のアクセスは地下鉄東西線とJR線が中心です。中心駅の新札幌駅は千歳線の駅であり、旭川方面に向かう函館本線を利用できないため注意しましょう。
厚別区にある主な名所は以下のものです。

  • 札幌市青少年科学館
  • サンピアザ水族館
  • 北海道博物館
  • 北海道開拓の村

手稲区

手稲区は札幌市の北西部にある区で、住みやすさを保ちつつ非常に豊かな自然も楽しめる地域です。1989年11月6日に西区から分区して生まれました。区内南西部には手稲山がそびえており、美しい滝や山頂からの雄大な景色を楽しめます。手稲区は札幌市内で最も海に近く、山頂からは日本海や増毛連山なども望めます。
北東部一帯は市街地ですが、多くの川や公園で自然と触れ合えます。商業施設や飲食店も多数設けられているため、生活面の不自由もありません。小樽市内のビーチにもすぐに行ける立地です。
手稲区のアクセスはJR函館本線が中心です。地下鉄は通っていませんが、東西線の宮の沢駅までバスが運行しています。
手稲区にある主な名所は以下のものです。

  • 前田森林公園
  • 稲積公園
  • オリンピアスキーセンター
  • 乙女ノ滝

清田区

清田区は札幌市の南東部にある区で、落ち着いて暮らしやすいニュータウンが広がっている地域です。1997年11月4日に豊平区から分区して生まれました。区内では南北に厚別川が流れており、上流に位置する区内南部では美しい自然を楽しめます。
北部では国道36号線を中心に市街地が広がっており、ニュータウンらしい美しさとゆとりをもった街並みが見られます。春になると多くの人が梅見に集まる平岡公園の所在地も清田区北部です。
清田区のアクセスはバスが中心です。地下鉄・JRともに通っていませんが、東豊線の福住駅までバスが運行しています。
清田区にある主な名所は以下のものです。

  • 北野ふれあい橋
  • 平岡公園
  • 白旗山
  • 有明の滝

まとめ

札幌市に設置されている10区と各区の主な名所を紹介しました。札幌は明治以降に本格的な開発が始まった新しい街ですが、文化施設や自然など幅広い名所が多数存在しています。季節によっても大きく異なる顔を見せてくれるため、タイミングを変えつつ何度も各スポットを来訪してみましょう。各種イベントのタイミングも要チェックです。
お気に入りの場所・時期を見つけたら地図を確認してみてください。周辺のスポットを探して一緒に回ると、さらに楽しめますよ。