何年も働いていない期間があると、「もう雇ってもらえないのではないか」「今から働き始めても続かないのではないか」というように、働きたい気持ちより先に不安のほうが出てきてしまう。そのような方が、この記事を読もうとしている方の中にもいらっしゃるのではないでしょうか。求人を見ても、仕事の内容より自分のブランクの長さのほうが気になって、応募まで進めないこともありますよね。
この記事では、ブランクが長い方が働き始めるときに実際に起きることと、A型事業所を利用するのにブランクの長さが関わるのかどうかをお伝えします。後半では、札幌市豊平区にあるA型事業所「ユーリード福住」で働く場合のこともご紹介します。
ブランクの間に落ちるのは、お仕事の力ではないかもしれません

まず戻すことになるのは、朝起きて出かける体力
長く働いていない期間があると、先に変わるのは生活のリズムと体力のほうです。起きる時間がだんだん遅くなり、外に出る用事が減って、一日のうちに体を動かす時間が短くなっていきます。
働き始めるときに最初につまずきやすいのは、お仕事の中身ではなく、ここだと思います。決まった時間に起きて、身支度をして、家を出て、半日活動して帰ってくる。この一続きの流れは、しばらくやっていないと、思っているより自分への負担が大きいです。
休職から職場に戻るときにも、まず休む前と同じ時間に起きて、散歩をしたり近くの図書館に通ったりして、昼間の活動時間を少しずつ延ばしていくことが大切だと言われています。働き始める前に、起きる時間だけでも働いていた時の時間に戻しておくと、最初の負担が少し軽くなるのではないでしょうか。
お仕事の勘は、思っているより残っています
前の職場でパソコンを使っていたけれど、もう何年も触っていないから、仕事の内容もすっかり変わってしまっているはず。そんなふうに感じている方もいらっしゃると思います。
たしかに画面の見た目や新しい機能は変わっています。とはいえ、ファイルを開いて、入力して、保存して、決まった場所にしまう、という流れそのものは大きく変わっていません。しばらく触っていなくても、手を動かしているうちに思い出してくる部分もあると思います。
ブランクがあると、できなくなったことばかりを数えてしまいますが、使わない間に鈍っていても、覚えたこと自体が消えてしまったわけではないのかもしれません。
働き始めてしばらくのあいだに、起きること

働き始めてすぐの時期には、次のようなことが起きても不思議ではありません。あらかじめ知っておくと、「やっぱり自分には向いていなかった」と早く結論を出さずに済むのではないでしょうか。
帰ってから何もできない日が続く
帰宅してから夕飯の支度も片づけもできず、そのまま横になってしまう。そんな日が続くと、「この働き方は自分には無理だったのかもしれない」と思ってしまうこともありますよね。
ただ、これはお仕事が合っていないという話とはかぎりません。半日を外で過ごす体力がまだ戻っていない時期に起きることで、体が慣れてくると、帰ってからの時間に余裕が出てくることもあります。最初のうちは、家のことをいつもどおりにこなそうとしないほうが、かえって続けやすいのではないでしょうか。
疲れが次の日に残る
以前は一晩眠れば戻っていた疲れが、翌朝まで残っていることがあります。働く日数が少ないうちは、休みの日をまるごと休むことに使っても、それは怠けていることにはなりません。
人と話す量が急に増える
長く家で過ごしていると、一日に交わす言葉の数はかなり少なくなります。そういう状態から職場に通い始めると、あいさつや報告だけでも思いのほか気力を使います。人と話すのが苦手になった気がするとしたら、そのせいなのかもしれません。
こうしたことは、時間がたてば必ず軽くなるというものでもありません。眠れない日が続いたり、気分の落ち込みが強くなったりするときは、一人で抱えずに主治医に相談できると安心です。
ブランクの長さは、A型事業所を利用できるかどうかには関わりません

就労継続支援A型(以下、A型事業所)は、障がいや病気があって、今すぐ一般の会社で働くのはむずかしいけれど、サポートがあれば雇用契約を結んで働ける方のための障がい福祉サービスです。利用するには、住んでいる市区町村で「受給者証」の交付を受ける必要があります。
この受給者証の手続きに、働いていない期間の長さは関わりません。何年も働いていなかったから利用できない、ということはない制度です。
札幌市では、住んでいる区の区役所の保健福祉課が窓口で、受給者証の申請をしてからサービスの利用が決まるまで、およそ2か月かかることもあると案内されています。働きたい時期が見えてきたら、A型事業所の利用について早めに窓口で聞いてみると、そのぶん早く動き出せます。
ちなみに、障がい者手帳を持っていなくても、A型事業所を利用できる場合があります。自分が対象になるかどうかは、主治医や区役所の窓口に聞いて確認できます。
手続きの流れについては、
就労継続支援A型事業所の利用方法は?事業所の選び方とあわせて紹介!
の記事で順番にお伝えしています。
札幌のA型事業所「ユーリード福住」の場合

次からは、札幌市豊平区にある就労継続支援A型事業所「ユーリード福住」をご紹介します。
平日は毎日出勤、実際に働くのは4時間30分
ユーリード福住はA型事業所なので、雇用契約にもとづいて、平日の9:30~15:00に毎日出勤することが基本です。お昼休みが1時間あるので、実際に働く時間は4時間30分です。
ブランクが長い方にとって、毎日という言葉は重く感じられるかもしれません。とはいえ、働く時間が半日ほどなので、朝から夕方までのお仕事に比べると、体を慣らしていきやすい長さなのではないでしょうか。体調が悪い日など事情があるときは、休んだり、遅刻や早退をしたりすることももちろんできて、そのときは職員が理由をきちんと把握するようにしています。
出勤率は、その方それぞれの状況に合わせながら80%を共通の目標にしていて、ここを土台に、お仕事と収入、生活を安定させていくことを目指しています。働き始めて6か月たつと、有給休暇を取ることもできます。
お仕事はパソコンを使うものが中心です
ユーリード福住のお仕事は、データ入力やライティング・事務作業、デザイン、動画の作成、ネット販売代行など、パソコンを使うものが中心です。働き始めるときには、パソコンの基本操作ができることを目安にしています。パソコンの基本操作とは、例えば次のようなことです。
- インターネットを使って検索ができる
- ひととおりのパソコン用語が分かる(フォルダやファイルの扱いが分かる、など)
- Excel、Wordの基本的な操作ができる
ブランクの間にパソコンの操作をすっかり忘れてしまった気がする、という方も、この目安に自分が当てはまるかどうかを見学のときに相談することができます。
お仕事の種類や、パソコンが苦手な方が始めているお仕事については、
【札幌】パソコンが苦手でもA型事業所で働ける?始めやすいお仕事と、必要な操作の目安
の記事でお伝えしています。
月に1度の面談と、話したいときの相談
ユーリード福住では、月に1度、職員との面談があります。それ以外のときでも、話を聞いてほしいと思ったときには面談ができます。
長いあいだ一人で過ごしていると、困ったことがあっても、誰にどこまで言っていいのかが分からなくなることがありますよね。小さなことですが、月に1度の面談が決まっていると、自分から話す場を作らなくて済みます。
「できるを進めて、できないを補い合う」職場
ユーリード福住では、できないことを指摘するのではなく、「できるを進めて、できないを補い合う」チームになることを大切にしていて、落ち着いた雰囲気の中で、利用者さんそれぞれが自分のお仕事に集中できる環境づくりを心がけています。お仕事の進め方も、本人の気持ちを置き去りにして決めることはせず、必ず説明をしています。
また、お給料に見合ったお仕事ができるようになって自信を持てるように、お仕事に対する自立心を育てていくことも大切にしています。ブランクの長さを埋めるというより、これから積み上げていくほうに目を向けられる場所なのではないかと思います。
A型事業所に通えそうかどうか、札幌・ユーリード福住の見学で確かめてみませんか

何年も働いていなかった方にとって、いちばん分からないのは「自分が毎日通えるのか」というところだと思います。しかしこれは、文章を読んでいるだけではいつまでも分かりません。
ユーリード福住では、「働いてみようかな」と迷っている段階でも、軽い気持ちで見学においでいただけたらと思っています。見学は、利用者さんが実際に働いている様子を見られる平日の9:30~15:00に行っていて、1時間弱で終わります。
申し込みは電話やお問い合わせフォームで受け付けています。「見学の申し込みという段階ではまだないけれど、まずは電話で話だけでも聞いてみたい」というお問い合わせも歓迎しています。
見学や体験、採用までの流れについては、
【札幌】A型事業所ユーリード福住の見学・体験・採用までの流れを詳しく解説!
の記事で詳しくお伝えしています。
働く自信が持てないという気持ちが大きい方は、
【札幌】働きたいけど自信がない。前の職場でつまずいた方へ、A型事業所という働き方
の記事もあわせてご覧ください。